・ 運河の水面 トリエステにて 6号P
イタリアの北東端に位置するトリエステの街、古くからの国際的な港街。
ちょっと神戸港に共通する異国情緒の明るい空気もあり、
逆にまた、この街が舐めて来た歴史上の暗い、辛い歴史も滲み、
冬季に東欧から吹き付ける台風並みの強風ボーラも有名です。
このモチーフは、港から引き込まれた短い幅広の運河で、写真を撮ったのは
かなりの昔で、ずっと頭に残っていたのが、漸くに描こう!と。
夕暮れ近く、赤煉瓦で形どった壁の柄が明るく水面に反射し、
でも係留されたボートはすべて影の中。
いつも描き出しは元気に、でも今回は目の問題で、水面に反映する揺れを
描くのが苦痛な時が続きましたが、
でも描き上げることが出来、大きな宿題が済んだようで大いに安堵を。