・ 水面風景 途中経過と、 世界で一番お高い絵画の記録 n.2

トリエステの港の水面の、先回からの途中経過を見てやって下さい。

運河の水面 トリエステにて   41x27,5cm 6号P

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とにかく水面に反映している壁の柄模様を描く事、単に柄の形というより
色鉛筆の塗り込みの問題、色の関係を見ながら塗り込み、

そして一旦塗り終えた後、水面をどの様に統一して広げるか、という事で、
揺れる柄の模様が違うので下手をすると2段にも3段にも割れる心配が
出て来ますので、

それで横面に広がる様に、細かく立っている波紋を利用しつつ、
大幅に電動消しゴムを活用し、はは、実際には見えない波紋がある様に
消しゴムで全面に、揺れる線を入れて見ました。

これで如何にも、水面に壁の柄が映っています、という柄模様が
目立ちすぎる事が無くなった様な気がしていますが、
どんなでしょうか?

オレンジ色の柄模様は、手前側から左下にかけて、も少し濃くするつもりです。


お陰様で、有り難い事に秋口から左目の硝子体剥離問題で起こっていた
視力低下が1週間ほど前から元に戻って来ている感じで、
漸くに新しい眼鏡が機能し始め、細部も見える様になり、描け、やれやれです。

ただその逆にまた少し右目の再白内障が進んでおり、
う~ん、これはとにかく年明けを待って、クリニックに行くつもりでいます。


*****

今日の第2部   n.2 世界で一番お高い値を記録した絵 10点
 
先回見て頂いた、世界で一番お高い値を記録した絵 10点 の
後半第5位から1位までをご覧下さいね。
 
参考にしたサイトは I 10 dipinti più costosi mai venduti です。


5. ポール・ゴーギャン・Paul Gauguin  「いつ結婚するの?」
  162000000エウロ

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この絵はタヒチ島に移住したゴーギャンが1892年に描いたもので、
色鮮やかなゴーギャン独特の筆致でタヒチの女性2人を。

作品はカタール国の収集家が上記の値で購入したもので、
この高額値段でゴーギャンの絵が売れる、というのは驚きではなく、
という説明に逆に驚きますが、

彼の絵は「モダニズモ」の創始者の1人と見なされているからだそう。

彼の絵の独特の明るい色合いは好きですが、ねぇ、はぁ。



4. ポール・セザンヌ・Paul Cézanne  「トランプ遊び」
  173000000エウロ

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工員風の男2人がトランプ遊びをしている光景をセザンヌが描いた
このスタイル、描き方は、彼が晩年まで描いた様式の基礎と視なされ、

この「トランプ遊び」のシリーズは5枚あるうち、既に他の4枚は世界的に
有名なコレクションに入っており、
この絵が1枚のみ、個人所有者の手にあったものなのだそう。

で、2011年にカタール国の王族の一族が購入したもので、
また、カタール国が出て来ましたね、はは、
今の所彼らの個人コレクションに収まっているそう。



3. ジャクソン・ポロック・Jackson Pollock  「作品17A」
  177000000エウロ

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先回も登場の、抽象表現主義者ポロックの「垂らしこみ」スタイルの作品で、

この作品は次の 2.に登場のウィレム・デ・クーニングの絵と共に、2015年9月に
財務家ケネス・ギリフィンにより購入され、現在はシカゴ美術館・
l'Art Institute of Chicagoに収蔵、公開されていると。

2枚一緒に、というのに驚きましたが、まぁ、美術館で公開、に安心しました。



2. ウィレム・デ・クーニング・Willem de Kooning  「インターチェンジ」
  266000000エウロ

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こちらが2015年にポロックの絵と共にケネス・ギリフィンによって購入された
ウィレム・デ・クーニングの作品で、

上記の高い値が付いたのは、クーニングの作品において重要な転換期を
示す作品だからなのだそうです。


デ・クーニング、という作家の名は知っていましたが、いやぁ、今回この絵の
どこが良いのか、まるで分からず、へへ、一体どのような画家なのか調べました。

オランダ出身で主にアメリカで活躍した抽象表現主義者(1904-1997)で、
具象とも抽象ともつかない表現、激しい筆触が特徴なのだそうで、
ポロックと並ぶ「アクション・ペインティング」の代表的作家、
20世紀美術史に重要な位置を占める画家と。

聞くと、ふ~んと思いますが、shinkaiの心にも、頭にもねぇ。



1. ダ・ヴィンチ・Leonardo da Vinci 「サルヴァトーレ・ムンディ・
  Salvatore Mundi」   382000000エウロ

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2017年11月にこの高値で売買された時には、誰もが考えてもみなかった値で、
実際予想されていた値の約3倍だったそうで。

作品は、キリストを世界の救世者として描いたもので、
なぜこの値段か、というのは、基本的に、レオナルド・ダ・ヴィンチ作品の
個人所有の最後の絵なのだそうで。

つまり公的な美術館などの収蔵になると基本的に不動となり、
投資家たちの手の届く競りには出ない事になるからですね。
ですがまぁ、これを確認するには年数がかかりそうですが。

高額で競り落とされた、というニュースが流れた時は、本当にレオナルドの
絵かどうかという激しい論争が巷でも行われましたが、

実際2005年に購入された後、大幅に塗り直されており、コピーではないかと
考えられた様子。

が、その後修復された時、ダ・ヴィンチのオリジナルである模範的特徴が
発見され、長年にわたって喪失していた作品と分ったのだそう。

競りでは19分間の激しいオファーとカウンターオファーの後、
アブダビ文化観光局・dipartimento di cultura & turismo di Abu Dhabiが
購入。


成る程、個人所有のレオナルドの作品は、もう既に出回っていない、と
いうのでこの高額も納得ですが、

アブダビ文化観光局関係、美術館などにも公開されておらず、
どうやら個人所蔵的になっているとか、他の記事で読みましたっけ。

まぁ、いずれにしてもレオナルド様の名は、まさに偉大ですねぇ!


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