時々ポンペイ遺跡での新発掘がニュースの話題に出て来ますが、
ここ「ヴェッティの家」は昨年11月に報道陣たちに公開され、

その後サイトに、「ヴェッティの家の最初の写真」とアップされたのは、
年明けの1月になってでした。
年明けの1月になってでした。
未だ大きなきちんと説明のある写真公開が無いのが残念ですが、
大きな話題となった「ヴェッティの家」とは? という事で、ご案内を。
大きな話題となった「ヴェッティの家」とは? という事で、ご案内を。
こちらが入り口で、どうやらオープン時以外は閉められている様子。

家の図解。 右に見える壁の中ほどに入り口があり、全体はどうやら
しっかり囲われていた様ですね。
しっかり囲われていた様ですね。

ヴェスヴィオ山の噴火によりポンペイがその瓦礫の下に埋もれたのは、
従来は西暦79年の夏、8月24日だった、と言われていたのが、
従来は西暦79年の夏、8月24日だった、と言われていたのが、
同年の秋、10月24日だったという新発見があったのはご存じと
思いますが、
思いますが、
ポンペイ、ヴェスヴィオ山の噴火日が訂正されました
https://italiashinkai.seesaa.net/article/464163929.html
https://italiashinkai.seesaa.net/article/464163929.html
という噴火当時の、邸宅の豪華な装飾フレスコ画の修復や、
庭園の噴水、また近隣の農家や園芸家の協力により、
当時植えられていた樹木を苗床で新しく生育させたのが、
庭園に植えられたり、
庭の噴水のその複雑な仕組みも、新しい像のコピーなどに置き換えられ
蘇えり、
蘇えり、
つまり2016年に一部が公開されたものの、20年間に渡る閉鎖の後の
初めての全体の一般公開で、
初めての全体の一般公開で、
ポンペイに行かれる方は、是非新しい発掘遺跡のご訪問を!

そしてこの「ヴェッティの家」の装飾フレスコ画は、単にお金持ちの
邸宅の装飾、というだけでなく、
どうやら家の中の一部が「娼家」として使われていた様で、
それ用の壁画も、という事でニュースになった様子。
というのも、どうやらこの種のフレスコ画が、かっては一種の
検閲事項に引っ掛かっていたのかも!
こちらは復元画で、素晴らしく豪華な邸宅、庭園だったのだろうと。

台所近くの壁の、ララーリ・larari. 家の守護神ラㇽを祀っているものと。

庭園部分。 噴水や、水遊びも出来たそうで。



周囲の回廊壁面にも、全て壁画が描かれており、
水槽が大理石ですねぇ、半透明。
この部屋が、上の家図に見える、下右のレセプション・ルームと
書かれている部分と思うのですが、
書かれている部分と思うのですが、
母屋と離れ、見える壁画から、多分ここが娼家部、ではないかと。


いや、この部屋かな?

この部分の入り口は大きな鉄のドアで閉じられており、公開前のわずか
数日前に取り除かれたのだとか。
数日前に取り除かれたのだとか。
この壁画は、上の黄色い壁の部屋の一番最初の写真の左側の壁に
見えますね。
見えますね。

こちらは復元画で、ポンペイの赤、ちょっと朱が入った様な赤色が素敵。

で、ポンペイでも最も裕福さで際立つ「ヴェッディの家・Casa dei vettii」の
持ち主は、解放奴隷の
Aulus Vettius Conviva・アウルス・ヴェッティウス・コンヴィーヴァと、
Aulus Vettius Restitutus・アウルス・ヴェッティウス・レスティトゥートゥス
という兄弟だったと言い、
おそらくポンペイ一帯のワインの地中海貿易で裕福になった2人、と。
つまりこの邸宅の豪華な絵と彫刻などの調度品は、ワインが地中海一帯に
輸出されるのに生産されたポンペイの町の豊かさと、社会の流動性も
反映している訳で、
輸出されるのに生産されたポンペイの町の豊かさと、社会の流動性も
反映している訳で、
ワインの販売から、衣服の洗濯、花の栽培、ブドウの収穫、と
様々な生産活動を行っていた様で、
勿論その為に働いていた奴隷達も大勢いたのでしょうね。
様々な生産活動を行っていた様で、
勿論その為に働いていた奴隷達も大勢いたのでしょうね。
そうして2人の元奴隷が、地元社会の最高レベルまで上がる事が出来たと。
エロチックな壁画は、台所の隣にあり、部屋には成人男性のみが
入れるように、鉄のドアが装備されていた、というのは、上述の通り。
天使たち、プッティ、で良いのかな、が様々な仕事をしている装飾
も多くある様で、
も多くある様で、


部屋の中のプールかな、それとも浴室かな、に浸かってのこの眺め!

そして娼婦の部屋で働いていた女性は、玄関前の左側の壁に
発見された書かれた文字、Eutychis・ユーティキス、という名の
ギリシャ女性であるのが分かっており、
発見された書かれた文字、Eutychis・ユーティキス、という名の
ギリシャ女性であるのが分かっており、
当時の最下級であったギリシャ人、というのが、少し辛いですが。
ヴェッティのこの家の壁画には、ポンペイの古代芸術と建築の美しさに加え、
階層化と慣習、風俗を伴っていたのを明らかに見て取れると。
最後は庭園の噴水に立っていた、噴水の水を吹き出すアヒルと
葡萄を抱えたプット像を。

大いに楽しんだポンペイのご案内をどうぞ。
n.1 ポンペイ遺跡 ・ 劇場二つ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465222138.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465222138.html
n.2 ポンペイ遺跡 ・ 野外闘技場と、店あれこれ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465222417.html
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n.3 ポンペイ遺跡 ・ パン屋、ルパナーレ、フォーロ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465222646.html
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n.4 ポンペイ遺跡 ・ アポロ神殿、テルメ、牧神の家
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465223066.html
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n.5 ポンペイ遺跡 ・ 秘儀荘 その1
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465223446.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465223446.html
n.6 ポンペイ遺跡 最終回 ・ 秘儀荘 その2
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465223960.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465223960.html
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