・ ウルビーノのヴィーナス ・ 絵の背景 ティツィアーノ作

実はサイトで見つけた記事「絵画の中の動物」というタイトルに
引かれ、絵もティツィアーノ作の「ウルビーノのヴィーナス」ですし、
読んでいると、

何か絵の背後に潜む人間関係とか、絵が描かれた動機について、
ゴシップ好きのshinkaiの触角がむくっと起き上がり、はい、
ご案内を、と思った次第です。
  
参考にしたサイトは、Animali in Pittura - La Venere di Urbino

ティツィアーノの作品「ウルビーノのヴィーナス・La Venere di Urbino

1-tiziano Venere.jpg

1538年作 画布に油彩 119x165cm ウッフィツィ美術館蔵

寝室の豪華な赤い布の上、白い絹のシーツに横たわるヴィーナスは、
お決まりの恥じらいを示す左手の位置は曖昧で、豊かな金髪は肩に広がり、
彼女を見つめるこちらをじっと見つめます。 慎みと誘惑、そして媚。

耳に光る真珠は純潔を示し、右手の女神、恋人を示す野薔薇、の小さな花束も
こぼれ落ち、背景の黒い色も白い肌を引き立て、足元には小さな犬が寝ており、
犬は忠節、婚姻の貞節、そして監視のシンボル。

窓辺に見える鉢植えの丸い植物はキンバイカで、愛を示すと共に、
婚姻の絆を示すものと。



こうした一見相反する様な、純潔さ、性的な魅力を織り交ぜたこの作品を
ティツィアーノに注文購入したのは、1538年当時24歳のグイドバルド・デッラ・
ローヴェレ・Guidobaldo II Della Rovere、後のウルビーノの公爵。

2-guidobaldo ii delle rovere Angelo Bronzino.jpg



彼は購入資金を何度も母親であるエレオノーラ・ゴンザーガ・デッラ・ローヴェレ・
Eleonora Gonzaga della Rovereに頼みますが、
母親は断固として渡さず、

3-Tiziano-1538-Eleonora-Gonzaga-Della-RovereX.jpg

彼女はマントヴァのフランチェスコ2世ゴンザーガと、イザベッラ・デステの娘で、
この肖像はやはりティツィアーノ作で、45歳の彼女。

そして母親エレオノーラの肖像画の中にも、ティツィアーノは「ヴィーナス」の
絵に登場しているのと同じ小さな犬を描き込んでいるのが見えますね。


グイドバルドは何とか金銭を工面し、絵を購入した模様。
ティツィアーノの絵は大変高価だったことは良く知られており!

ヴェネトの春、 そして ティツィアーノの家 n.1 
http://www.italiashiho.site/archives/20170404-1.html

ヴェネトの春、 そして ティツィアーノの家 n.2
http://www.italiashiho.site/archives/20170405-1.html



そしてこの絵の購入目的は、グイドバルドが4年前に結婚した、なんと当時
僅か11歳だったという、ジューリア・ダ・ヴァラーノ・Giulia da Varano、
この絵の中の彼女は既に22歳ですが、

4-Titian_-_Giulia_Varano 1545,_Duchess_of_Urbino_-_WGA22928.jpg

彼女に婚姻の、花嫁の果たすべき夫婦間の役割を教える為、だったと。
若い花婿がなんとか花嫁に婚姻の意味を教え、妻がこの様に魅惑的で
あって欲しい、そんな願いも込められていたのでしょうか。

今の時代であれば、親や結婚相手が教えずともしっかり合点、ははは、
してるのでしょうが、何せ16世紀初頭でございます。


そしてこの絵のモデル、ヴィーナスを務めている女性は、ヴェネツィアの名高い
高級娼婦アンジェラ・デル・モーロ・Angela del Moroだったのも知られており、
おまけに、ティツィアーノ様もお通いになっていた女性なんだそうで!

この作品当時、ティツィアーノは48~50歳頃、
あれこれ状況を想像すると、何となくウキウキとして来ません? ははは。

という様な、「ウルビーノのヴィーナス」の、絵の中の犬に引かれて
読んだものの、まるで違うテーマに行き当たった、はは、絵画背景でした。

でもshinkaiは大いに楽しみましたので、
皆様も楽しんで下さると嬉しいです!


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