・ エミーリア・ロマーニャ Emilia-Romagna 


◆ サン・レオの教会 サンタ・マリーア・アッスンタ   51x37  9号相当
  chiesa di Santa Maria Assunta a San Leo
   
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  サン・レオの町は、アドリア海岸リミニから西に35Kほど、
  町に近づくとすぐ分ります。 というのも、
  素晴らしい断崖絶壁の上に建てられた巨大な要塞が目に入るので。
  ウルビーノの領主フェデリコ・ダ・モンテフェルトゥレが築いた
  難攻不落の要塞でしたが、時が移り一帯が教皇領に収まると
  存在価値が薄くなり、監獄として使われ、
  中でも一番の名高い収監者は、18世紀ヨーロッパ中の貴族たちを
  手玉にとり騙し取った大物詐欺師、
  カリオストゥロ伯爵と名乗るイタリアはシチーリア出身の男。


  という様な歴史の話題に事欠きませんが、

  要塞の小さな窓から遥か下に見える町には、
  創設は6世紀に遡るという、この素晴らしいロマネスクの教会が。

  素朴で無骨な石組の後陣の張り出しと、屋根の上にある小さな鐘楼が、
  その時を経た姿がなんとも美しく描きたかったのですが、

  これを描いている時、何か一つ分った気がした、
  私には嬉しい記念とも言うべき絵、でもあります。