◆ 糸杉の道 ピエンツァ
La stradina dei pioppi - Pienza 4P


世界遺産指定オルチャの谷の東に位置するピエンツァの町。
海抜490mの町から坂道を南に下り、すぐ東への地道に入り込むと、
町の城壁越しに眺める広い起伏する平野の真っ只中で、
なんともいえない感触を得られます。
この糸杉の道はその地道から東に向って見えた道で、この辺りの
この糸杉の道はその地道から東に向って見えた道で、この辺りの
何本かの小道は坂を上り、隣の小さな町モンティキエッロに。
小麦畑に付く何本もの筋はトラクターの跡で、右奥にはオリーヴの畑があり、
手前はどうやら休耕地で、同じ緑色でもどこもがみな違う緑。
波打つ大地をどう描いたら良いかといつも迷いますが、
でもその迷いも楽しんでいます。
◆ ジョットの鐘楼より フィレンツェ
Vista dal Campanile di Giotto 4P
小麦畑に付く何本もの筋はトラクターの跡で、右奥にはオリーヴの畑があり、
手前はどうやら休耕地で、同じ緑色でもどこもがみな違う緑。
波打つ大地をどう描いたら良いかといつも迷いますが、
でもその迷いも楽しんでいます。
◆ ジョットの鐘楼より フィレンツェ
Vista dal Campanile di Giotto 4P


花のサンタ・マリーア大聖堂のクーポラも、ジョットの鐘楼にも
どちらも上りましたが、なにせ高上がりが好きなので、
上れる鐘楼は上ることにしていまして、ははは、
ジョットの鐘楼から同じ高さで見る聖堂のクーポラは、
ジョットの鐘楼から同じ高さで見る聖堂のクーポラは、
やはりまた格別な迫力!
古い建物や鐘楼の階段は、長い年月を経てどこも磨り減っていますが、
このクーポラを見る窓への段もすり減っていて、
6世紀に渡る年月と、窓に近寄り覗いた人々の数を思い、微笑ましく。
今年の夏からの中部イタリアでの地震災害の酷さを思うと、
どうぞこれらの美しい歴史遺産が、
これからも末長く生き残るようにと祈らずにおれません。
◆ ソラーノの村 真昼
Borgo di Sorano a mezzogiorno 5F
古い建物や鐘楼の階段は、長い年月を経てどこも磨り減っていますが、
このクーポラを見る窓への段もすり減っていて、
6世紀に渡る年月と、窓に近寄り覗いた人々の数を思い、微笑ましく。
今年の夏からの中部イタリアでの地震災害の酷さを思うと、
どうぞこれらの美しい歴史遺産が、
これからも末長く生き残るようにと祈らずにおれません。
◆ ソラーノの村 真昼
Borgo di Sorano a mezzogiorno 5F


ソラーノの村が位置するトスカーナ州東南のこの一帯は、
凝灰岩をくり貫いた洞穴の家が今もたくさん残り、
かってエトルリアの民が定住していた事でも有名ですが、
高台には大きなオルシーニ家の古い城があり、町の東には岩の塊の様な
高台には大きなオルシーニ家の古い城があり、町の東には岩の塊の様な
大きな要塞があり、その上から見下ろす家並みの美しさ!!
小路がめぐり、高低差のある家並みが素晴らしいのです。
いつかは描きたいと思っているこの町家並の、まず手始めに
小路がめぐり、高低差のある家並みが素晴らしいのです。
いつかは描きたいと思っているこの町家並の、まず手始めに
選んだのがこのモチーフで、灰岩の美しい色の古い壁と古い瓦屋根、
どっしりと重いその姿に惹かれました。
前の道には猫ちゃんたちが寝そべり、
前の道には猫ちゃんたちが寝そべり、
如何にものんびりとしたトスカーナの古い町の一廓、
人の姿は見えないお昼時です。
◆ トスカーナの古い農家 モンテリッジョーニ
Vecchia fattoria toscana - Monteriggioni 3P
人の姿は見えないお昼時です。
◆ トスカーナの古い農家 モンテリッジョーニ
Vecchia fattoria toscana - Monteriggioni 3P


シエナの北西にある小さな町モンテリッジョーニ。
ぐるりとほぼ円形に城壁に囲まれ、ダンテがその様子を「王冠を戴き・・」と
詠っているそうですが、
この農家は東側の城壁を上った外に見える如何にも古い農家で、
この農家は東側の城壁を上った外に見える如何にも古い農家で、
放置されている様子。
3年ほど前に描き出したのが行き詰まり、置いていたのですが、
3年ほど前に描き出したのが行き詰まり、置いていたのですが、
漸く上下左右を縮めた形でやってみようと再トライし、
何とか行けたかな、というのが今年の夏でした。
そしてある朝パネルに紙を張りながら何気なく見たTVでやっていたのが、
そしてある朝パネルに紙を張りながら何気なく見たTVでやっていたのが、
ハリウッド・スターのゴシップをあれこれ伝える物で、
ジェームス・ガンドルフィーニという俳優の話。
何気なく聞きつつ分かったのは、3年ほど前に旅行中のローマで亡くなり、
今遺産相続で揉めていると、出た農家の写真にびっくり!
何気なく聞きつつ分かったのは、3年ほど前に旅行中のローマで亡くなり、
今遺産相続で揉めていると、出た農家の写真にびっくり!
なんとこの家なのです!!

自分が描いた家を見間違える筈が無く、驚きました。
名前も知らずでしたが、彼の目が好きで知っていましたので、驚きが一層で、
TVのマフィア・シリーズ、ソプラーノの役で大当たりを取ったのだそう。
何かのご縁と思い、ご冥福を祈ります。
◆ ひかげの椅子 Sedia nell'ombra 3F


トスカーナの東南、オルチャの谷の東に位置するピエンツァの町。
15世紀、教皇ピオ2世が自分の生まれたこの村を、ルネッサンス風の
理想の町にしようと奮闘した跡の残る、世界遺産指定の小さな町。
周囲を城壁が囲み、町の東西を抜ける1本の通りの周囲に家並みが続き、
南側にある家々の壁に陽が当るのは、朝日の時間のみ。
道端に出されたこの手作りの椅子に当っている陽もあとわずか!
行き合わせたチャンスが有難かった、このモチーフです、はい。
◆ 刈り入れ後の麦畑 アシャーノ
Campo di grano dopo la mietirura - Asciano 3M
周囲を城壁が囲み、町の東西を抜ける1本の通りの周囲に家並みが続き、
南側にある家々の壁に陽が当るのは、朝日の時間のみ。
道端に出されたこの手作りの椅子に当っている陽もあとわずか!
行き合わせたチャンスが有難かった、このモチーフです、はい。
◆ 刈り入れ後の麦畑 アシャーノ
Campo di grano dopo la mietirura - Asciano 3M


シエナの東南に位置する、シエナのクレーターと呼ばれる一帯、
太古には海の底だったという白い石灰岩が顔を出す大地の
中心に位置するアシャーノの町。
アシャーノの手前からオルチャの谷のピエンツァに向う道の、
両脇に広がる大きな起伏のある大地に、春は緑の麦畑が一面に広がり、
6月の末から始まる麦刈り後は、こんな風にトラクターの跡が無数に
アシャーノの手前からオルチャの谷のピエンツァに向う道の、
両脇に広がる大きな起伏のある大地に、春は緑の麦畑が一面に広がり、
6月の末から始まる麦刈り後は、こんな風にトラクターの跡が無数に
残る濃い黄金色、オレンジ色ともいえる麦畑が残り、
まるで抽象画のような柄に魅せられます。
広い広い谷の麦畑を、小さなトラクターが起伏に翻弄されながら
広い広い谷の麦畑を、小さなトラクターが起伏に翻弄されながら
ウンウンと上ったり下りたり・・。
そんな光景を見ると、その風景の中に居れる幸せを感じずにはいられません!
そんな光景を見ると、その風景の中に居れる幸せを感じずにはいられません!