・ 湧き水の流れ 途中経過 と、 ブロンズィーノの肖像画がNYで競売に

ヴェネト風景で、茶色系の風景を目指し、最初にモチーフに
取り上げた「湧き水の流れ」、描き込みましたので、見てやって下さい。

湧き水の流れ 晩秋の朝  38.5x28,5cm 5号大

+DSC06437_01_GF.jpg

濃い色が少し色が濃く出ていて、実際はも少し緩やかです、と。


以前見て頂いた時に少し描きあぐね、置いていたのでしたが、
なんとかも少し描けそう、と描き込んだ所です。

一番困っていたのは左の明るい黄色の葉の部分と、他も自分自身の
どの様に描きたい、描くか、が分からず迷っていたのでしたが、

最初に書いたように、茶色系の風景を目指す、柔らかいタッチで、
なんぞと思いつつも、徐々に見えてくる色、形は、なかなかそうではなく、
ははは、

これはもう、自分を偽るのに苦労しているみたいだね、
隠そうとしても滲み出るものは仕方ないか、なるようになるさ、と
考えるようにし、 はぁ、またの言葉では「居直る」とでも、ははは、

あまり拘らない様にしよう、見えてくるものに従おう、と、
少しづつ仕上げの方向に向かえる様に、と描き込みました。

右手の草群も描き込み、枯れ色の草も増やし、木々の塊も形を作り、
中を流れる湧き水の川も描き込みましたが、これはまだ不足!

そんなこんなで、もう少し描き込んでいかないといけませんが、
ここでまた少し置いておくつもりで、


新しく、猫ちゃんを描き出しましたので、また次回見てやって下さい。

*****

今日の第2部   ブロンズィーノの肖像画が、サザビーズNYの競売に

このニュースはこの12月12日付けの、
サザビーズのオークションで最近発見された稀なブロンジーノの肖像画。
それは自画像かも。
ALL’ASTA DA SOTHEBY’S UN RARO RITRATTO DEL BRONZINO RECENTEMENTE SCOPERTO. POTREBBE ESSERE UN AUTORITRATTO

という記事ですが、 紹介されていた写真はこの1枚!

1-286460546191022946a-720x0-c-default_GF.jpg



幾らなんでも、これではあまりにも小さい、と探して見つかったのがこちら。

2-1-03337328-be04d75c-3259-4f87-8c92-473cf214ea1e_GF.jpg

2-2-00729721-14cd3648-facd-4b75-afb6-bef099fd0d31_GF.jpg

ここまで見えると、よく分かり、じっくり眺められますね。



若者の肖像画、ブロンズィーノの肖像画自体が競売に出るのが大変稀で、

今回以外には2015年に900万ドル以上で落札された
「本を持った若者の肖像」が1点あったのが最近、なのだそうで。

こちらがこの作品で、現在メトロポリタン美術館に。

2-3-Agnolo_Bronzino_-_Portrait_of_a_Young_Man_GF.jpg


で、少々脱線ですが、見ていて、あれ、これ、ちょっと待てよ、と探し、

この作品は、若き日のコジモ1世、という事で、
メトロポリタン美術館での昨年の「メディチ家:肖像と政治1512-1570」展
のポスターにも、だったのを思い出したのでした。

コジモ1世メディチの胸像の新発見 と、 ニューヨークでのメディチ家展
https://www.italiashiho.site/article/481808823.html



今回の若者像は来年1月にニューヨークのサザビーズで
オークッションに出される予定で、
「羽ペンと一枚の紙を持つ若者の肖像」 と名付けられ、

2-1-03337328-be04d75c-3259-4f87-8c92-473cf214ea1e_GF.jpg

羽ペンを持ち、何か書いてある紙を横にし、白紙の部分を指し、
署名しろ、とでも? 


画家の初期の作品で、1527年頃のものとみられ、とすると画家24歳、
300万から500万ドルの見積もりで出品される予定と。

この作品の収益は、北米のホロコーストの生存者を支援する
コミュニティと、ユダヤ人の医療組織に寄付されるそう。

ドイツ政府がイルゼ・ヘッセルベルガー・Ilse Hesselberger
の相続者に返還した絵、というのが、この作品の出自だそうで、

そういった経過から、ずっとこの作品の有無さえも知られていなかった、
という様子。


修復された後、非常に希少で重要なブロンズィーノの肖像画と認められ、
サザビーズは狂喜したようで、
元の持ち主の生涯と遺産を祝う事が出来て光栄に思う、と
サザビーズの副社長のルシアン・シモンズが語ったそう。



アーニョロ・ブロンズィーノ・Agnolo Bronzino 1503-1572
ブロンズィーノ、はニックネームで、多分髪の色がブロンゾ・
青銅色であったろうからと言い、

トスカーナ大公コジモ1世の宮廷画家として活躍した画家。


コジモ1世の肖像    いかにも癇の強そうな目で! 

3-Agnolo_Bronzino_-_Cosimo_I_de'_Medici_in_armour_-_Google_Art_Project_GF.jpg



妃 エレオノーラ・ディ・トレードと息子のジョヴァンニ

4-Bronzino_-_Eleonora_di_Toledo_col_figlio_Giovanni_-_Google_Art__GF.jpg

彼女だけが彼の癇癪をなだめられた、という、仲良きご夫婦だったようで。



そして娘ビアの肖像。 コジモとエレオノーラの結婚前の娘で、幼くして没。

5-bronzino-ritratto-bia-medici_GF.jpg

この肖像画は、彼女の死後に描かれたものと。


こういった後のブロンズィーノの肖像画を見ると、今回のサザビーズの
オークッションの作品は、若き画家の作品、というのがよく分かりますが、
と同時に、若くとも、大変テクニックにも優れていた事も良く分かります。


我々は、一枚でも素晴らしい作品が世に出てくれる事、いつかお目に
かかれるかも知れない機会がある事を、素直に喜びたいと思います。



コジモ1世、息子フランチェスコ1世、そしてエレオノーラ・ディ・トレドに
関しての話題を。

n.1 フィレンツェ ・ ヴェッキオ宮
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461595223.html

n.2 フィレンツェ ・ ヴェッキオ宮
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461595718.html


そして今回疑問を持ち、改めて調べ知ったのは、
ヴェッキオ宮の500人広間の横にあるフランチェスコ1世のストゥディオーロ・
研究室 の、コジモ1世とエレオノーラの肖像は誰が描いたのか、ですが、

ブロンズィーノのお気に入りの弟子、アレッサンドロ・アッローリ・
Alessandro Allori 1535-1607 という事が分かりました。 納得。


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!

        2022誕生日 - Copia_GF.jpg

*****

本家ブログには、 
シエナのプッブリコ宮 「善政、悪政の寓意」の修復現場 公開
をアップしています。  ご訪問、よろしくどうぞ!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけさせて頂きます。
をアップしています。  ご訪問、よろしくどうぞ!

この記事へのコメント