・ 絵はパスで、 エリザベス2世のミツバチ達 への知らせ

新しく描き出している絵は今回パスさせて頂き、

今日はエリザベス女王のミツバチの話題を。

バッキンガム宮殿のエリザベス2世のミツバチ達に告げるのは、
Elisabetta II, l’apicoltore reale annuncia alle api di Buckingham Palace: “La regina è morta, ma non andatevene”

実際の記事タイトルはもっと長く!
バッキンガム宮殿のミツバチに、エリザベス2世の王室養蜂家は
「女王は亡くなられた。 でもあなた方は立ち去らないで」と告げます。

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えっ、そんな事をミツバチに告げるの? わざわざ? と思われるでしょう?
はぁい、shinkaiめも。
でも面白い故事、言い伝えが伝わっているのを知りましたので、どうぞ!


女王様の訃報は瞬時に世界中に伝わりましたが、
彼女のミツバチ達にも、女王の死と、新しいチャールズ3世王の到着を、
王家の養蜂家であるジョン・チャップル氏が直接に知らせたそうで!

「誰かが亡くなった時、行って、黒いリボンを巣箱に置き、小さな祈りを
するのが伝統で、
それぞれの巣箱をノックし、次のように言います。

”ご主人は亡くなりましたが、あなた方は立ち去らないで下さい。
(新しい)あなたの主人は、あなたにとって良い主人でしょう”」 と。

これは古代の迷信によると、ミツバチは情報が届かないと、
ハチミツをもう生産しなくなるのだそうで!

この伝統はケルトにルーツを持つそうで、何世紀にも渡り、イングランド、
ウェールズ、アイルランド、スイス、オランダ、フランス、ドイツ、
および米国の一部で民間伝承で伝わっているといい、

つまりケルト神話では、ミツバチはこの世と霊界の間のメッセンジャーで、

ある話では、グレゴリオ暦が採用された時、ミツバチは追いつけず!
新しいクリスマスの日にハミングするのを拒否したと! 可愛いぃ!


ええと、ユリウス暦からグレゴリオ暦に変わったのはいつだったっけ?
何日減ったんだっけ? と調べて参りました、へへ。

既に数世紀以前からユリウス暦はズレている、と言われつつ
そのままだったのを、

遂にこの方226代教皇グレゴリオ13世が、1582年2月勅令を発し、

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1582年10月5日が10月15日、と改められたもので、
つまり10日間が消えた、という訳。


それはもうミツバチ達にとっては大変な事で、
なんで誰も教えてくれなかった?!とね。分かる、分かる!


と、このグレゴリオ13世在位の最後1585年3月に、
天正遣欧使節の4少年がローマに到着、謁見を受け、大歓迎も受け、
そして教皇が崩御された葬儀にも参列、という方だったのでした。

ヴァティカン訪問 ・ 天正4少年使節のご縁により
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462596727.html



という道草食いから本道に戻り、はい、

ええと、バッキンガム宮殿には5つの巣箱があり、クラレンス・ハウスには
更に2つの巣箱があり、それぞれに約2万匹のミツバチがいるそうで。

計14万匹! と一瞬驚いたものの、

「働き蜂は、蛹から羽化した後、約40日足らずで寿命が尽きますから、
女王蜂が毎日1500個きちんと生み続けていれば、巣箱の中のミツバチ
の数は、常に6万匹前後になっているはずです。
しかし実際には、2段重ねにした巣箱が、ミツバチで溢れるほどになっても、
4万匹を超える程度です。」

とありましたので、ふむ、では巣箱1つに2万匹、というと、
王家の蜂らしく、悠々のご住まいなのかな?

いずれにしても、先日のご葬儀のTV中継でも、バッキンガム宮殿奥に
広い森閑とした林が広がるのを見ましたし、

花、薔薇が咲き誇る素晴らしいお庭もある様で。 ミツバチも幸せね。

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で、クラレンス・ハウスとは、
ロンドンの、シティ・オブ・ウェストミンスターのマル通りにあり、
イギリス王室の邸宅(タウンハウス)なんですと。

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セント・ジェームズ宮殿に隣接し、宮殿と庭を共有している。
1953年から約50年間、エリザベス王太后が住んでおられ、
それ以降、王太子時代のチャールズ3世と妻のカミラの公邸として。

なにせ何にも知らずで、何かあると即探し物からね、ははは。


で、ミツバチへのお告げの儀式では、養蜂家のジョン・チャップル氏が

それぞれの巣箱に黒いリボンを置き、優しくノックし、静かな声で告げます。
「ご主人は亡くなられましたが、あなた方は行かないで。
あなたの(新しい)主人は、あなた方にとって良い人でしょう」

そして彼らには、「新しい主人に、良くあるように」とアピールを。


ジョン・チャップル氏は現在79歳で、15年間王室の養蜂家であり、
面接や履歴書の提示をする事なく働いて来て、
今チャールズ3世の到着ですが、彼は仕事に留まる事を望んでおり、

女王様の為に働くのは「特別な特権」であり、
新王も、「まだ自分たちの所有物を保持したいと思われてます様に」と
希望を語ったそうで、

はい、お仕えされた女王様がお亡くなりになっても、
ますますお元気で、ミツバチ達の為に良き仕事を続けられます様に。


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