・ この緑色の本は、有毒です! あなたのお家の本棚には?

今日のタイトルはちょっと強烈ですが、いやぁ、読んでいてちょっと
恐ろしい事があれこれ明らかですので、

難しい事は少し飛ばすかもですが、へへ、ご一読を!

参考にした記事は、
Questi libri verdi sono velenosi. E potreste averne uno sullo scaffale!
これらの緑の本は有毒です。 ひょっとして本棚に1冊あるかも!

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つまりです。 19世紀に、衣料品と家の装飾の両方で、
上の写真の明るい緑色が大流行したのだそうですが、

その色の為に使用された顔料にはヒ素が含まれていたと。


図書館や珍しい本のコレクションには、有名な神秘的殺人で使われた、
また毒物学也法化学の重要な本で説明されている様々な毒、
本の中で説明されている毒は、ただ書かれた言葉にすぎませんが、

19世紀に制作されたこれらの本は、ヒ素を含む顔料で作られた
エメラルド・グリーンの布で綴じられているのですね。


アメリカはデラウェア州のウィンタートゥール博物館の本資料保存研究所の
責任者メリッサ・テドン女史が、有毒な本を特定化しカタログ化する為の
プロジェクトを始めたのだそうで。

で、現在までに、19世紀の悪名高いエメラルド・グリーンを含む
88冊の本が見つかったと。

これらの本は、200年近く前の本をむしゃくしゃ食べようとしない限り、
はは、最小限の危険で済むのですが、

かといって、図書館員や研究者などの頻繁に本を扱う人々は、
ヒ素を含む粒子を吸入したり、摂取する可能性があり、

そうすると、軽い昏睡状態や気分の悪さを覚えたり、また下痢や腹痛を
起こす可能性があるのだそうで。

皮膚に触れた場合は、ヒ素は刺激や怪我を引き起こす可能性も。


よく古い殺人事件で、ヒ素を盛られたりを読んだりしましたが、
ヒ素で重度の中毒では、心不全、肺疾患、神経機能障害を起こし、
極端な場合は、死につながる、のだと。


で、これらの有毒な緑の本は、どれくらい一般的かというと、
未だデータが殆んど無いため、言うのは難しいけれども、
世界中で数千冊に上るだろうと!

19世紀半ばからの布製の本を所蔵する図書館には、
多分少なくとも2冊はあるでしょう、と。

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布製本が革に変わって、手軽な価格の本として登場して以来、
出版社はエメラルド・グリーンを含む様々な色の本を出版し始めたのですが、

エメラルド・グリーンは、パリの緑色、ウィーンの緑、シュヴァインファート・
グリーンとも呼ばれ、酢酸銅と三酸化ヒ素を組み合わせ、アセト亜ヒ酸銅を生成
するもので、

1814年ドイツのシュヴァインフルトのWilhelm Dye and White Lead Company
によって販売されたのだそう。


で、この明るいエメラルド・グリーンは、衣類から壁紙、造花から
画家の絵の具にまで幅広い製品に使用され、

イギリスのヴィクトリア朝はエメラルド・グリーンが染み込んでいた、とも言え、
1860年代までに700トン以上の顔料が生産されていたそうで。


当時ヒ素の毒性は知られていたものの、明るい鮮やかな色は依然として
大きな需要があり、また安価に製造できたので、

壁紙は食べ物から床まであらゆるものに広がる有毒な埃を放出し、
顔料色の衣服は皮膚を刺激し、着用者を中毒させたそう。

というリスクにも拘らず、エメラルド・グリーンはヴィクトリア朝の生活の
不可欠部分であり、文字通り「死ぬための色」だったと。


有毒なグリーン製品がヨーロッパとアメリカの一部に広がる時、
別の発明が製本業界を変革しました。

19世紀初頭には、本は職人によって革で綴じられた手作りでしたが、
産業革命は、ますます多くの読者の為に多量生産する方法を
提供したのですね。


つまり伝統的な衣服の生地は、製本するには十分な強度が無く、
カバーとして使用するにも十分な強度が無く、

出版社のWilliam Pickeringと製本業者のArchibald Leightonは、
緯糸の隙間を埋めるデンプンのコーティング技術を開発、

これにより最初の布製カバーである堅固で適切な素材が開発され、
布は革よりも遥かに安価であり、本は様々な価格レベルで販売でき、

その革新は出版社の予算への影響のみならず、読者の世界をも変え、
本はあらゆる分野の読者を含め、遥かに多くの人々が利用できる物に!


布製本は1840年代に発売されたものの、その製本プロセスは極々の
秘密にされ、
出版社にとっては重要な収入源だったので、布製カバーの製造プロセスに
関する証拠書類は余り無いのだと。

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こうして本の表紙がとつぜん幅広い色で現れ始め、
製本業者は染料、顔料に科学的に結合する溶液を使い、
様々な色の本を製造し、

当時最も人気のあった緑のエメラルド・グリーンは、最も人気のある
本にも現れ始めたものの、

顔料の問題は、時間の経過とともに、割れたり剥がれたりする傾向が
ある事だったのですが、


上記したメリッサ・テドン女史が、同僚から本の貸し出しリクエストを
受けた、緑色の大変美しい本、ただし状態は悪い本、に出合った事から、
博物館の分析、科学研究所の援けを求めたりもし、

この辺りshinkai自身もまるで分からずですが、
遂に顔料が悪名高いエメラルド・グリーンである事が分かった、と結論を。


この本の装飾カバーにあるヒ素の量を測定した所、平均で
1平方センチで 1,42ミリグラム、
治療を受けない場合の成人の致死量のヒ素は約100ミリグラム、
これは数粒の米に相当するので、曝露の頻度に依存する事。


という事で、

これら有毒な本に気附いた場合、他にヒ素の粒子が拡散しない様、
密封可能なビニール袋に入れ、専門の場所に移動させること、
これらの本をめくる必要がある時はニトリル手袋を使用し、
接触した面を綺麗にし、手を洗う事。


こうしたアメリカ内外にも送られた研究結果から、ヒ素本が各地で
発見されたそうですが、

もしお家の本棚にエメラルド・グリーンの本があった場合、
心配せず、本を捨てる必要は無く、必要な予防策を講じる事と、
危険性を過小評価しない事、と。


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という内容の記事だったですが、エメラルド・グリーンの
顔料に含まれるヒ素の事は知らずでしたし、
かってのヴィクトリア朝時代の事も知らずで、興味ある事でしたので、
皆さんにも読んで頂こうと。

珍しいコレクション本をお持ちでしたら、本棚を覗いて見て下さいね!!


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