・ ティツィアーノの再発見作品は国に返還に。 猫のステパン、受賞

まず最初の話題から、 この絵をどうぞ。

失われていたと思っていたティツィアーノ作の傑作肖像画が回収

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というタイトルの5月19日付ライ・ニュース=日本のNHKニュース 
をネットで読んだのでしたが、

文化遺産保護のユニットのカラビニエーリ(警察)が発見した
傑作は、検察庁の没収命令を受け、イタリア国に返還される
とあり、それ以前の事情を知らずでしたので、あれこれ読みました。

と同時に、上の写真をご覧になり、皆さん、これ、ティツィアーノの絵?
と疑問に思われません? 額は素晴らしいですが・・。

記事によると、
当時のもっとも偉大な画家の1人である、ティツィアーノ・ヴェルチェッリオ
により、ルネッサンスの技法によって描かれた「帽子をかぶった紳士」

赤い顎髭ひげと、黒い帽子をかぶった紳士の肖像画は、アスティ地域で
カラビニエーリにより発見されたもので、

2000年初頭にスイスに違法に輸出され、2人のスイス市民が調査を受け、
1人は受け取った為、もう一人は芸術的資産の保護に関する規範に
違反した為ですが、現在すでに犯罪が規定されていると。

にも拘らず、トリノの検察官が調査裁判官に、アスティの修復研究所での
調査を受けてカラビニエーリが2020年に引き継いだ作業の没収を要求し、
取得したものと。

2人のスイス人のうちの1人は、2004年に同国人から絵を購入したと説明
したものの、調査員は納得できなかったという事で、
犯罪確定、となったのでしょうね。


何やら、見つけたカラビニエーリは、何が何でも自分たちの手柄にしたく、
という気張りも仄見える様子が窺えません?


で、もう一つご紹介したい記事はこちらで、
19日の午後5時に、トリノのキアブレーゼ邸・Chiableseで行われた
国庫への返還式の様子で、

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カラビニエーリの文化遺産保護局の長ロベルト・リッカルディ将軍と、
トリノの文化遺産保護監督であるルイサ・パポッティ氏、と作品。


ですがこの記事は、
が、もしアスティで見つかったティツィアーノの絵が本当にティツィアーノの
作品でなかったら? と続き、

2020年に没収のこの作品は、ティツィアーノ派の誰かの手になった作品、
またはさらに最近になって描かれた可能性があり、

これはカラビニエーリに自身により報告され、トリノの保護監督によっても
確認された、と!!


つまり、大発見だ、ティツィアーノを見つけたぞぉ!!と頭に血が上り、
大騒ぎしたものの、暫くして落ち着いてよく見ると、
ひょっとしてこれ違うんじゃない?、と。 ははは、笑えるでしょう?!


ヴェネツィアの画家、つまりティツィアーノの作品についても一番の権威
学者と認識されるアンドレア・ドナーティ氏・Andrea Donatiによると、

「決して、著名なヴェネトの画家の作品ではありません」と。

この様な、彼のスタイルとはまるで異なる作品に、どうしてティツィアーノの
名が、どの様な経緯で言及されたのか分かりません。

このスタイルはヴェネツィアの範囲を超え、ドイツ語とフラマン語の
イタリア語化されたもので、

ヴェネツィアとハプスブルグ帝国の関係が非常に強かった16世紀なら、
ヴェネツィアとドイツ-フランドルの肖像画の交換は非常に簡単でしたが、

が、絵画をティツィアーノに帰する為には確固たる議論が必要であり、
それがここでは何も見られません。

ティツィアーノの影すら見えません

それをティツィアーノの弟子や信者に帰する事も無駄です。

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ドナティ教授は、カラビニエーリが発表したものより、厳しい判断で結論を。

誰もが彼の作品が保管されている教会や美術館でティツィアーノを
知る事が出来ますが、
ティツィアーノの認識する事は、彼を長年研究し、芸術の源、
材料、芸術の歴史を習得しての証明ができる人のみが行えるのです、と。


古い絵を見たら何でも、あっ、ティツィアーノだ、なんぞと言うな!
もっと勉強してから出直せ! とでもの苦言ですね。

国に返還されたのも、これで偽物を掴まされる人が無い、という事でね。


有名な芸術評論家にして、国会議員でもあるヴィットリオ・ズガルビは、
既に「偽物だ!」と声を上げた様ですが、それに続けて、

あれがティツィアーノなら、俺はナポレオンだ! と言ったのですと、キャハハ。


贋作の取り扱いについては、作品自体が小物過ぎましたが、ははは、
日本とイタリアとの喧々諤々の様子が少し違うのも、ご一興かと思い、
ご案内致しましたぁ。


***

という所で、お口直しに、猫ちゃんの話題を。

猫のステパンは、「ウクライナの子供たちを援けて」で、世界で最も
人気あるインフルエンサーの1人に選ばれました
Il gatto Stepan è stato premiato tra gli influencer più popolari del mondo “Aiutate i bambini ucraini”


つまり、インスタグラムのインフルエンサーに選ばれ、先日開催された
カンヌ映画祭の舞台で、表彰されたと。

写真は、世界で最も人気あるティックトッカー・TikTokerのイタリア人
Khaby Lame、何時もながら、全然知らなんだぁ!の腕に抱かれ、
舞台に登場、

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ソーシャルネットワークで最も影響力のある人物に報いる認識である
WIBA 2022(World Impactrs and Bloggers Award)を受賞と。



なんと彼ステパンは猫ながら、特別な猫で、130万以上のフォロワーを
持っているソーシャル・スターなんですと!!

最初はウクライナで、ロシアの爆弾とミサイルの悪夢、
ハルキウで、破戒された家々と、死の恐れの中に住んでいたのを、
電車に乗り、ポーランド国境に逃げることが出来、

ステパンは、イヤ、彼の飼い主アンナが、インスタグラムに彼のページ
Instagram @loveyoustepan を開き、
彼らの様子を語ったのですね。

そして彼らの友人達、インフルエンサーたちが、彼と彼の家族が
ポーランドからフランスに移動するのを援けたのだそう。

なので彼ステパンは、ウクライナの色であるブルーと黄色の蝶ネクタイを
付けて、カンヌ映画祭に出席しました。


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彼は、戦争で苦しんでいる国の同胞を忘れず、助けるために、
インスタグラムの彼のページから、ウクライナの子供たちを支持する
World Impactrs and Bloggers Awardsへのアピールを
開始しましたが、

彼が故郷の国の為に、彼の名声を利用したのは初めてではなく、
3月には、5つの組織、– Happy Paw, UAnimals, Mykolaiv Zoo,
XII Months e Plyushka – を支持しての募金運動を行い、

これはウクライナの戦争で苦しんでいる動物たちを援ける為で、

1万ドルに達する援助を集めることが出来たそう!! 

偉い、ステパン、そして、アンナ、頑張って!!


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