・ 「係留禁止」 ヴェネツィア 0号
ヴェネツィアをモチーフに何度も描き、新しいモチーフもいくつか温めていますが、
これは何十年も前に一目惚れしたモチーフなのです。
10号ほどの大きさに描いた事もありますが、久し振りにもう一度と思い、
0号の小さなのを描きました。
この場所は既に壁も新しく塗り替えられ、「係留禁止・VIETATO D‘ORMEGGIOO」
つまりこのドアの前は駐車禁止、と張り出されていた扉も締め切りの新しい扉
となり、多分自家用のボートが無くなり、この扉からの出入りも無くなった様子。
小奇麗には改装されたものの、味気ない単色のモルタル塗りの壁となったのを
見た時はがっかりしたものの仕方のない事で、古い建物の多いヴェネツィアには
ありがちな事。
古い物、古い味わいを望み、それを良しとする絵描きというのも、ある意味
無い物ねだりの、勝手な人間なのかも知れませんね。
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