・ アッシジの夕暮れ 途中経過と、  ヴェネツィア・赤い小さな家、           著名文化人の住まい

アッシジの夕暮れを描き込んでいますので、見てやって下さい。

アッシジ 春の夕暮れ   32.5x24cm  4号

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先回分と見比べてみると、実際かなり描き込んだ様子は見て頂けるかと、
と、はは、半ば強制していますが、

一番の問題は、部分的には今迄した事の無かった、描きながらの中途で
どんどんシラミ潰しをしている事と関係しているのかも、とも思うのですが、

これはもう、シラミ潰しがしやすい鉛筆削り器と、すべきシラミ潰しの場所が
良~く見える様になった、事と関係しているのでしょうが、へへへ。


つまり細かい部分の描き込みが進んでいる一方、どうも気になるのが、
部分のみが進み出来上がりつつあるのに対し、

絵全体としての纏まり、雰囲気が未だ出ていないのを思うのです。

悪い予感!

で、不足は分かるものの、それをどう解決したら良いかが見えないのです。

多分、左下の平地の部分を、単に色でぼかして逃げるのではなく、
もっとしっかり細部を描き込む事が必要なのだろうと。

そうすれば、聖堂の描き方とも繋がって来るのかも!

という事で、は~い、泣きながら、これで一旦置いて、頭を冷やしま~す!!


*****

今日の第2部   ヴェネツィア・赤い小さな家、著名文化人の住まい

今日のご案内は、ヴェネツィアの大運河の、アッカデミア美術館から斜め向かい、
ペギー・グッゲンハイム美術館のお向かいにある

薔薇の小さな家・Casina delle rose・カジーナ・デッレ・ローゼ、 
または赤い小さな家・Casetta rossa・カゼッタ・ロッセ

と呼ばれる、代々著名文化人に愛され住まわれた、小さな可愛い家を。

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参考にしたサイトは
ヴェネツィアの小さな薔薇の家・CASINA DELLE ROSE A VENEZIA

薔薇の小さな家・Casina delle Rose



地図をどうぞ。 分かり易く、きっとヴァポレットからもよくお分かりかと。

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そして右隣の大きな建物はパラッツォ・コルネール・Corner、現在は行政機関本部
というのか、ええとまるで分かりませんが、この一帯の本部ですと、スンマセン。

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元々ここにはローマに行く以前の彫刻家アントニオ・カノーヴァ・
Antonio Canovaのアトリエがあり、

19世紀の版画にはこの一帯の小さく、低い建物類が見られ、入口は直接に
大運河に面し、カノーヴァのスタディオには幾体かの彫像が並んでいたそう。


カノーヴァのヴェネツィア時代の作「デーダロとイカロス・Dedalo e Icaro」

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アントニオ・カノーヴァ ・ 塑像博物館、テンピオ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463694164.html

A.カノーヴァ塑像博物館 ・ ポッサーニョの夕暮れ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/467387849.html



そしてその後19世紀末には「赤い小さな家」、外が赤く塗られた、
現在我らが見る事の出来る形があり、

カノーヴァのスタディオが無くなった後は、正面に快適な庭園を造るために、
ほんの少し後ろに下がり、

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ドメニコ・ルポーロ・Domenico Rupolo(1861-1945)が、

オーストリア貴族フリッツ・ホーエンローエ-ヴァルデンブルク・
Fritz Hohenlohe-Waldenburgとその妻ジーナ・Zinaの為に家を建て、
彼らは第一次大戦が始まるまで住み、その後スイスに。

残された建物はまさに当時の美しい世界の最後の晩餐にも似たもので、
彼らの後は次々と著名な芸術家、文学者、政治家達の住まいとなったのですね。



男爵ジョルジョ・フランケッティ・Giorgio Franchetti(1865-1922)

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この方は「カ・ドーロ」の修復に生涯を費やされた、ヴェネツィアには大の恩人。

n.1 カ・ドーロ ・ ヴェネツィアの館
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463740863.html

n.2 ヴェネツィアの館 ・ カ・ドーロ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463741340.html



伯爵ジュゼッペ・プリモーリ・Giuseppe Primoli(1851-1927)
イタリア美術のコレクター、写真の先駆者

マリアーノ・フォーチュニー・イ・マドラーゾ・Mariano Fortuny y Madrazo
(1871-1949)スペイン出身の画家、デザイナー、後イタリアに帰化

アンリ・ド・レニエ・Henri De Regnier(1864-1936)
フランス人、作家、詩人、象徴主義創立者の1人


ライナー・マリア・リルケ・Rainer Maria Rilke(1875-1926)
ボヘミア出身、オーストリアの作家、詩人、劇作家

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作品についてはまるで知りませんが、1911~1912の間にトリエステに近い
ドゥイーノの城に招かれ滞在し、「ドゥイーノの悲歌」を著した、という事のみを。


リルケの小道 ・ ドゥイーノ ・ Duino
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460993159.html

n.1 ドゥイーノのお城 ・ トリエステの海に臨み
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/469256010.html

n.2 トリエステの海に臨み ・ ドゥイーノの城
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/469256208.html



フーゴ・フォン・ホフマンスタール・Hugo von Hofmannsthal(1874-1929)
オーストリアの作家、詩人、劇作家、オペラ台本作家


エレオノーラ・ドゥーゼ・Eleonora Duse(1858-1924)
イタリアの舞台女優、 大変人気も高く、実力も。 ガブリエレ・ダヌンツィオ
との関係でも有名。

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アーゾロを彩る女性ふたり ・ アーゾロ市立博物館 n.1
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463693720.html


ガブリエレ・ダヌンツィオ・Gabriele D’An¬nunzio(1863-1938)
作家、詩人、劇作家、軍人、政治家、イタリア愛国者。

ダヌンツィオが、最初のオーストリア貴族フリッツ・ホーエンローエ・
ヴァルデンブルク夫妻の後1915年から1918年の間、ここに彼の娘と住み、
作品「ノクターン・Notturno」1916年、を著し、

彼の好きな、作品にも表れるザクロを庭に植え、今も花が咲き実をつけるそう。

彼はこの家について、「ノクターン」に
  ホーエンローエ王子の家。 甘美。 サン・マウリツィオにあり、前に小さな
  庭がある。 まるで人形の家の様な小さな家。 外側はすべて赤色。
  内部はルイ16世風とイタリア帝国様式で繊細に装飾されている。
  ある種の優しさが満ちている。 ダイニング・ルームは花が描かれた古い壁布、
  (18世紀)で覆われている。

と書いているそうで、当時の優雅な雰囲気が伝わって来ますね。

住まう人が家を造りますが、代々伝わる事で、家が人格を持つのですね!


ガルダ湖畔 ・ G・ダヌンツィオの家、 そして サロ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463417856.html



住所:Calle del Dose da Ponte, 2709, Venezia
サイト:https://www.viewsonvenice.com/rentals/villa-venice-casetta-rossa-328479.html 

と、グーグルマップで調べた時、ホテルの様でもあり、また公開時間も出て、
少し不思議ながらもここに。 チャンスがありましたらどうぞ。
日曜 閉館  土曜 9時~13時  月、火、水、木、金 9時~18時


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