突然ですが、はい、今日はトルコのオスマン帝国第7代皇帝の
メフメト2世・Mefmet IIの肖像画を。
メフメト2世・Mefmet IIの肖像画を。

キャンバス 油彩 69,9X52,1cm ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵
先回ジョヴァンニの作品を1点取り上げた後、他の作品もご紹介を
と思っていたのが、
今記録庫の方の引っ越しでイスタンブルに取り掛かり、つい、
この以前から好きだった肖像画に頭が、という訳です、へへ。
肖像画の主人公であるメフメト2世(1432-1481)という方は、
コスタンティノープル・現イスタンブルを攻略、ビザンツ帝国を滅ぼし、
つまり東ローマ帝国の終焉でもあった訳で、
オスマン帝国を強大にし、ヨーロッパにも征服の手を伸ばした事で
恐れられ、征服者と呼ばれたスルタン・皇帝でした。
恐れられ、征服者と呼ばれたスルタン・皇帝でした。
一方ヨーロッパ文化に親しみ、西洋の芸術に憧れを持っており、
ヴェネツィア共和国は彼の要請を受け入れ、満足させるために
ジェンティーレ・ベッリーニをコスタンティノープルの宮廷に派遣し、
ヴェネツィア共和国は彼の要請を受け入れ、満足させるために
ジェンティーレ・ベッリーニをコスタンティノープルの宮廷に派遣し、
1479年9月から1481年1月迄、ジェンティーレは王宮に滞在しつつ、
18か月間皇帝メフメト2世の肖像や他の主題も何枚か描いたり、
だったろうというのですね。
18か月間皇帝メフメト2世の肖像や他の主題も何枚か描いたり、
だったろうというのですね。
こちらがジェンティーレの自画像デッサン。 かなり年が行っての自画像
ですが、ジェンティーレが50歳の時のコスタンティノープル行きですから、
こんな感じだったでしょうか?

彼を迎えたメフスト2世は、ジェンティーレより3歳若い47歳。
既にヨーロッパ諸国に強い驚愕を与えた1453年のコスタンティノープルの
陥落より26年後の事で、ヴェネツィア共和国との関係もしっかり回復していた
事でしょうが、こういう文化交流もあったのですね。
既にヨーロッパ諸国に強い驚愕を与えた1453年のコスタンティノープルの
陥落より26年後の事で、ヴェネツィア共和国との関係もしっかり回復していた
事でしょうが、こういう文化交流もあったのですね。
逸話が語るには、スルタンはジェンティーレに、彼の描く斬首の絵に疑問がある、
として、罪人を引き出し、実際に斬首場面を見せたのだと!
として、罪人を引き出し、実際に斬首場面を見せたのだと!
1502年レオナルド・ダ・ヴィンチは、時のバヤズィット2世・Bayezid II
に、これはメフメト2世の息子で、次代の皇帝に、
自分の設計した橋を、絶対の自信を持って、自分の首をかけても良い、と
売り込んだのを知った時、やれやれ、と逸話を思い出しましたっけ。
に、これはメフメト2世の息子で、次代の皇帝に、
自分の設計した橋を、絶対の自信を持って、自分の首をかけても良い、と
売り込んだのを知った時、やれやれ、と逸話を思い出しましたっけ。
ガラタ橋は、釣り人天国 ・ イスタンブル
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461093420.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461093420.html
所で同じメフスト2世の肖像画ですが、他の画家が描いたのが2枚あり、
こちらはコスタンツォ・ダ・フェッラーラ・Costanzo da Ferrara、
イタリア人の描いた作品で、トプカピ宮殿の図書館蔵。
イタリア人の描いた作品で、トプカピ宮殿の図書館蔵。

1450年頃の生まれで、画家というよりも、メダル作家としての作品が多く
検索に出ましたが、コスタンティノープルに滞在の記録は何もないという事。
もう1枚は、Sinan Bey作のミニアチュール、トプカピ図書館蔵

3枚とも同じ鼻をしているのが興味深く、コスタンツォ描く目も好みですが、
やはり全体としては、ジェンティーレの作品が、どっしりしていますよね?!

ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵ですが、
展示はヴィクトリア&アルベルト・ミュージアムでされているそう。
展示はヴィクトリア&アルベルト・ミュージアムでされているそう。
いつかお目にかかれるチャンスがあるかな?!
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