・ マテーラ 下描きはじめ と、 中部地震2年後の、カステルッチョの今は

マテーラの風景の下描きを始めているので、見てやって下さい。

朝陽が届く  マテーラにて   33x24cm 4号

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少し大きなのを描き始めると、なかなか進み具合が目に見えずなので、
少し気持ちが草臥れるのもあり、小さなのを描き始めています。

マテーラの朝の風景で、大体どの辺りでこのモチーフを撮ったのかは分かりますが、
いつもは覚えている場所を、今回は写真を見てから、あれ、これがあった、と
気が付いた位で、

旅行から戻ってすぐその土地のモチーフを描くというのも、珍しい事ですが、
ピエンツァの日陰の椅子を描いたのとイメージが似ている事もあり、そのせいと。


日陰の籐椅子の片側の肘かけにほんのちょっと陽が当たり、後は陰の中で、
隣にある編んだ座がボロボロの、本当にボロボロなのに驚きますが、
それはも少し暗い影の中で、おまけに扉の鍵穴に穴が開いていたりで・・!

それでも籐椅子には座る人を待つかのような座布団があり、
廃屋ではないと思い、そのつもりで描き始めています。

右端の出っ張った壁は、本当はもっと下まで陽が当たり、明るいのですけど、
少し影の位置を上げています。

と、扉の左の中程に、亀裂が入っていて、それが少し斜めなのですけど、
扉が歪んで見えそうなので、まっすぐにしようと思っています。

タイトルを「朝陽が届く」としたのは、朝日が届く、だと新聞が届くみたいと、ははは。
という、描き始めです。


*****

今日の第2部   中部地震2年後の、カステルッチョの今は

今日の第2部の予定は別にあったのですけど、今朝7時のニュースで出た
ウンブリアのカステルッチョ、 2年前の夏8月の末の中部地震でやられ、
それが10月の26日に再度の地震に襲われ、壊滅的な被害を受けたカステルッチョの
話題が出て、
気になっていた現在の映像が出ましたので、写真を撮りました、見て下さい。

大平原を行く道も少しは整備されたようですが、

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村の中に行く道は閉鎖されていて、家の瓦礫も見え、

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で、新しい進展は、レストランが8軒オープンしたというものです。
ですが、これは村の外、平野に出来ている様子で、どの辺りなのか・・。

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それでも関係者一同、漸くに復興が始まった、という喜びの声を。

最初の方は、カステルッチョの関係の方の様で、

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こちらはノルチャの市長、カステルッチョはノルチャの下に含まれますのでね。

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被災者団体の団長さん。 背景に見えるのは、カステルッチョの町の入り口の駐車場。

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そして中継も出ましたが、背景に見える瓦礫の山に、まだこんな感じなんだ、と。

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新しく骨組みを造っている家も見れますが、

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瓦礫を取り除いて、更地になった所もあるのですね。

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それにしても、一体に崩壊したままの家が目につき、

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ZONA ROSSA・ゾーナ・ロッサは、立ち入り禁止で、関係者以外は入れずで、
これはもう、町の駐車場のすぐ上に。

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下からの眺めのこれには唖然と。 地震直後の空からの映像では家が崩れたのが見え、
それでもまだ家が残っていたのが、この今の姿では、瓦礫を除いた後には殆ど家がない、
何軒かが残るだけなのが良く分かり、衝撃の姿です!

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平原の中程なのか、こんな風にキャラバン車や、仮小屋みたいなのが見えますが、
トラクターなども見えるので、農業関係者なのでしょうね。
レストラン地区ではありません。

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大平原を囲む西側の山には、イタリアの地図が健全でした。

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イタリア頑張れ!  カステルッチョ、頑張れ!!



負けてなるものかと、以前のカステルッチョが元気だった時の写真を探し。
 
駐車場の周囲にはこんな並びの家、店があり、

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丘の上の村を背景に、羊たちが草をはみ、

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早朝には、大平原に朝霧がかかり、

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朝の光が、大平原にベットーレ山の影を落とし、

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こんなお花畑が広がり、 レンズ豆の黄色い花も満開になり、赤色はポピー、
青紫の矢車草も咲き乱れ、

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羊たちは食べつつ、移動して行き、

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馬たちもゆっくりのんびりと、

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ベットーレ山の雄大な眺め。

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見下ろす、カステルッチョの村の眺め。

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いつか必ず、もう一度、こんな風景の中で、カステルッチョを見たいもの!!

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この記事へのコメント

  • 平 林 正 明

    新開先生こんにちは!
    お久しぶりです。茅野市の平林です。3月の八重洲での先生の展覧会には二木先生ともお会いでき 楽しい時間が過ごせました。
    今朝 全国ニュースで ベネチアが洪水で75%もの地域が 被災しているとの報道がありました。地震も怖いですね。日本も今後「南海トラフ」で巨大地震の起こる確率が 大きくなっているといわれています。
    諏訪地方も秋本番を迎え 山々の紅葉が真っ盛りです。また先週日曜日には8,000名が参加した 諏訪湖ハーフマラソン大会が行われました。
    先生のブログはいつも楽しく拝見させていただいいます。
    過日のブログの中で モンティキエッロの 家並みを映した写真が何枚かあり美しく気にいった写真がありましたので ちょっと鉛筆で描いてみようかと思いますが 写真を借用して描いてもよろしいでしょうか? 3号くらいの小さな画用紙に書いていようかと思っていますが。
    今朝は今季秋 各地で最低気温を記録した模様で 東北地方は既に冠雪した地方もあるようです。       -平  林ー
    2018年10月31日 08:28
  • shinkai

    ★平 林さん、こんにちは! 再度のコメント有難うございます、と申し訳ないです。

    先回頂いたコメントのお返事は、あのモンティキエッロの記事のコメント欄にお返事しているのですが、ご覧頂けなかった様で。

    メールを差し上げますね。

    2018年10月31日 13:30
  • panda

    こんにちは。
    日本のニュースで全イタリアでの天候不順が伝えられておりますが、お変わりありませんか?
    ちょっと気になりまして、コメントしてみました。

    懐かしのカステルッチョ。 現状がどういう状況かわかって、記事を書いて頂いて良かったです。
    2018年11月04日 17:45
  • クリス

    こんばんは、ご無沙汰しております。すみません。
    他の方ももう書いていらっしゃるので、同じ事で恐縮ですが、イタリアの異常気象による災害が相次いでいるとのニュースが流れています。ヴェネツィアやリグリアの高潮などはまだしも、ベルーノの強風による山林災害や洪水はもう身近なところでの出来事なので、さぞ大変だったのでしょう。何事もなければよろしいのですが、お見舞い申し上げます。
    2018年11月04日 21:02
  • shinkai

    ★pandaさん、こんにちは! 悪天候お見舞いのコメント、有難うございます!

    はい、お陰様でコネリアーノ一帯は特別な大雨も、強風も無く、無事に過ごしています。

    が、ヴェネツィアは異常な高潮だったようですし、リグーリアの強風、大波の被害、またシチーリアの方も大雨の大洪水、そしてヴェネトのベッルーノの奥では、何百本に及ぶ木がなぎ倒されるという、恐ろしい様な眺めもTVで見ました。

    異常気象も凄まじいものがありますね。 無事で居れるのは有難い事だと、本気で思うようになりましたね。

    カステルッチョの復興も余りにも遅い歩みで、もうちょっと何とかならないのかと思いますが、久しぶりに復興ぶりがTVニュースに出たので取り上げたのでした。
    が、一体いつになるのでしょうね?
    2018年11月05日 00:51
  • shinkai

    ★クリスさん、こんにちは! 最近のひどい災害に対するお見舞い、有難うございます!!

    はい、お陰様で、我が家の方、コネリアーノも大雨注意報は出たのですが、強風も大雨も何もなく済み、無事でおります。

    それにしてもベッルーノの奥のアーゴルドの、何百本もの木が倒れている凄まじい光景をTVニュースで見て驚きました。 嘘みたいに思えますが、自然災害の凄まじさですね。

    ヴェネツィアの高潮も大変だったようですし、リグーリアのラパッロの強風大波の被害も凄かったようで、今朝のニュースではシチーリアでの大雨洪水による10人もの死者の模様を伝えておりました。

    クリスさんは11月にシチーリアに、と言っておられませんでしたか? 
    私が10月の最初にマテーラに行った時も、あの一帯のみならず、シチーリアでの災害が大きかったようで、何よりもお天気の回復が待たれますね。

    良いご旅行になります様に!!

    2018年11月05日 01:00
  • クリス

    ベルーノとは山ひとつ谷違いといったところでしょうが、大した事がなくて良かったですね。悪天候はイタリア各地で起きている様子ですが、今年の異常気象は世界的な規模で心配な事です。
    シチリアではパレルモでも浸水被害が出ているよですし、死者の出たカステルダッチャもパレルモ県ですし、今回の大雨は心配なニュースでした。ただ私が行くのは来年の2月ですから直接的には問題ありません。しかしながら道路の復旧工事などの影響があると困りますが。
    御心配ありがとうございます。
    2018年11月05日 07:06
  • shinkai

    ★クリスさん、再度有難うございました。

    はい、ベッルーノは近いのですけど、災害の起きたアーゴルドはもっと奥の山の方で、あの山林被害の復興には100年かかるだろうと言ってました。

    本当に、ヨーロッパの各地でも、世界のあちこちからも次々と異常気象が起きている様で、この先大丈夫なのかと思います。

    クリスさんのシチーリア行きを、何となしに11月と思い込んでいて、メールを差し上げようと思っていた所でした。 
    2月でしたか、気候が良い方に変わっています様に!
    奥様にもよろしくお伝えくださいね。

    2018年11月05日 14:17