ヴェネツィアのサン・マルコの小広場に面したドゥカーレ宮、
詰めて見ましたので見てやって下さい。
ヴェネツィア サン・マルコ広場にて 28,3x21,7cm 3号

長い事ほって置きましたのを取り出し、どのように詰めたいのか自分でも
明確でなくてほって置いたのですが、
なんと以前に見て頂いたのは昨年の9月20日で、なんと1年振りで!
で、取り出してみましたら、下の階のアーチの大きさがまず気になり、
下から5㎝ほどを切り取りました。
で、この方が楽に上部のアーチ飾りに目が行くので気が楽になり、
欄干から下と、街灯部分はほどんど下描きのままでしたので描き込み、
いったん描いた上から再度潰す部分は白で塗り込み、
グワッシュの白でハイライトを入れました。
上のアーチ飾りから覗く飾り十字の部分、そしてその下のアーチ飾りの中、
空間部分をも少し濃くしたくて黒を塗ったのが効きすぎ、へへ、
また少しブルーを感じさせる色に戻すのが結構大変で・・、はぁはぁ。
という様に、今ここまで詰めて来たのですが、
さてこれからどの様に仕上げたいのかが、また少し迷っているというか、
自分で良く分からない感じで・・、
我が絵ながら迷っています、ああ。
*****
今日の第2部 ヴェネツィアの考古学博物館 n.1
先日ヴェネツィアに行った時、サン・マルコの鐘楼見学を終え下に降り、
さてこれからどうしようか、と思いつつサン・マルコ小広場の方に
ポルティコを曲がって来て、
「ヴェネツィアの国立考古学博物館」という立て札と、入場無料、と
書かれているのが目に入りました。
全く、こんな所に考古学博物館があるなんてまるで知りませんでしたし、
なに、入場無料?! ははは、では見てみよう!と。
入口辺りに警備のシニョーレと、他に女性二人がいるのみで、
切符売り場も何もなく、中はどうやら建物の修復中らしく・・。
一応バッグの中を見せて下さいね、と警備のシニョーレに言われ、
リュック式のカメラ・バッグを開けると、どうぞ!と胸に円形のシールを貼ってくれ、
それで入りました。
地図をご覧下さい。 考古学博物館で検索すると、サン・マルコ広場側に
矢印が付いて出るのですが、実際の入り口は矢印をつけた小広場側で、
係りの方が居られた場所を通り抜けると、この建物の内庭で、

ここが大変雰囲気の良い場所で、正面の大理石像が、円柱と背後の壁に
囲まれ素晴らしい趣を醸しており、ああ!とため息が洩れました。
一歩中に入って来ただけで、人々で賑わうヴェネツィアの中心とは思えない
静かさで、なんとも貴重な空気の漂う、贅沢なこの内庭なのでした。
余りにも素晴らしい空間に入口に戻り、写真を撮っても良いですか、と尋ね、
フラッシュ無しなら、とOKを貰い、


狭い階段を上り、細い廊下に展示されている石棺の飾りなど、
ローマ期の素晴らしいものを眺め、

これは足指の先だけですが、ローマの絵葉書で何処でしたっけ、
もっと大きな足を見たのも思い出し、

これも石棺の横側かな、上にイルカの模様が。

建物の奥に移る途中の窓から見えたゴンドラの舳先。
この水の先は大運河の先っちょに続く位置なのが見えました。

それにしても、なんでこういう写真にブレが出るのか、情けないぃぃぃ!!
最初の展示品に陶器類があり、ここの部分はギリシャの陶器で、

こちらは、一見ギリシャ風でしょう? でも、ローマ期の物なんだそうで、



そう言えば、顔などギリシャ風ではあるけど、どこか緩い、締まらないなぁ、と
思いつつ眺めた所なので、可笑しくなったのでした。
ほら、ギリシャの物は線がピチッと決まっていてブレないですよね?
が、これらはどことなく緩くて、でもそれが良かったり、の感じなのですね、ははは。



これは棚の上にあった、可愛い水鳥、と思うのですが、素敵でしょう?!
何の容器に使ったのかな・・。

80㎝四方くらいだったか、モザイク画がありました。
多分アクイレイアでの工房作で、紀元後4世紀の物で、海岸沿いの風景と。

手前では貝でも救っているのか、の姿があり、回廊に囲まれた中では
家畜かニワトリにでも餌をやっているのが見え、
海には遠くに帆船が浮かび、手前の船は漁船かな、
の、まさにアクイレイアの海、当時のアクイレイアの繁栄ぶりが伺える風景。
所でサイトで少し知ったのは、このヴェネツィアの考古学博物館の所蔵品は、
ヴェネツィア貴族グリマーニ家出身のドメニコ・グリマーニ・Domenico Grimani
枢機卿(1461-1523)が亡くなる時にヴェネツィア共和国に寄贈した
個人のコレクションで成り立っているのだそうで、
それを知った時、成る程、入り口で素晴らしい!と思ったのは、
中の収蔵品も素晴らしい!と思ったのは
間違っていなかった、と確信しましたっけ。
このグリマーニ家というのは様々なコレクションで有名な一家でもあり、
この枢機卿の甥が元々あった邸宅をその趣味を生かし、コレクションで飾った、
でも今はそのコレクションは散逸し、邸宅のみが長年の修復で蘇った
有名なサンタ・マリーア・フォルモーザの邸宅を見学したことがあり、
素晴らしさに驚嘆したものでしたが、
この考古学博物館にも素晴らしいローマ期の彫像がたくさんあり、
撮りましたので、次回にそれらをご覧頂きますね。
グリマーニ邸見学の様子 その1と2
アクイレイアのご案内
今回の最後は、窓辺から見えたサン・マルコ広場の眺めを。

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