新しくヴェネツィアを描き始めていますので、
見てやって下さい。
ヴェネツィア 運河を渡る陽 41.5x27.5cm 6号P

ヴェネツィアの運河に立ち並ぶ建物の間を通り、
射し込んだ陽が向こうの建物を照らしだす風景。
いまだ途中でお休みさせ中の、はは、
冬の運河の絵も1枚あるのですが、
実はこの同じ場所で、同じこの入り口が白く煌くのを、
何年も前に見て、写真を撮っており、
その時の印象がとても強く記憶に残っておりました。
そして、これを再度見たのは2年前の夏。
細い運河に射し込む陽はすぐに角度を変えて行きますから、
同じ白い大理石の入り口アーチが、同じ様に輝くのに出会えたのは、
もう本当に幸運な事!
とはいえ、ちょうど手前にいたのがゴンドラではなく、
サンドロという小型の舟なので、
ゴンドラを入れようか、どうしようかも考えつつ、
他の写真、同じ橋の上から少し角度の違うのに
写っていた位置の違うゴンドラを陰の中に入れる事に。
途中で変更したので、水の中の影も替えないといけず、
射し込む光で明るい水の色と入り口アーチ、
そして水面に映る明るい部分のみを強調し、
後は陰の中に沈み込むイメージで、と。
今まで描いてきて学んだ事は、
後で潰す事になっても、とにかくペンで徹底的に描いておく事、
自分の納得の為にも、なので、
茶の2色と緑のインクで必死に描き、ははは、
墨を濃淡入れた所で、
水面にはまだこれから墨を徐々に入れて行きます。
何年越しかの記憶の風景に再会できた喜び、
頑張ります!
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ただ今本家ブログには、ヴェネツィア ~ イスタンブル 空の旅をどうぞ!
をアップしております。
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この記事へのコメント
小父さん
う~ん、やはり主人公は壁の光と影でしょうか!
いや、水面(みなも)も負けていませんね。
建築工事屋は工事中の建物を躯体工事(骨組み)と
仕上工事(お化粧)の二つに分けて表現します。
前者は、鉄筋・型枠大工・コンクリート・鉄骨などで
後者は、タイル・塗装・屋根・壁のシート貼り、左官工事だったりします。
外部に仮設の作業床足場で取り囲みもしますね。
絵画は異質なものだとも思いますが、どうしても自分
が長年住んでいた世界の目でも見てしまうようです。
入口の右下の水面が右に白く濁っているように見えるのは
ゴンドリエーレのオールが漕いだ波でしょうか?
水面にどんな風に変化していくのが楽しみです。
静ずかに佇む建物と動的な運河の対比も面白いです。
サンドロのサンドロエーレ?(笑)は、静でしょうか動でしょうか?
絵をよくよく見ると入り口アーチの上部と右半分のみ白く煌いていますね。
以上、私の幾つかの発見です。
有難うございました。
shinkai
★小父さん、こんにちは! コメント有難うございます。
はぁい、仰るとおり、主役はやはり光と影で、脇役が水面の動きで、陰の中の一番濃い部分をゴンドラの黒さが占める、という、一応考えている組み立てなんです。
あ、入り口から右に細長く流れる明るい部分は、向かい側の建物の隙間から射し込んだ光の帯で、
入り口アーチの上側と右側はレンガ壁と白い大理石の柱部分なのではっきり白く輝いて見えるのですが、扉の格子部分も描いていくうちに明るく見せるつもりです。
で、水面の右端手前にちょっぴり青空の部分もありますが、この辺りは色を入れながら様子を見ます。
そうなんです、水面がなかなか大変そうです、ははは。
お忙しい所、有難うございました!