夏の朝のムラーノ島、水の色で苦労していますのと、
そろそろ自分は満杯です、という感じの、ははは、
ピエンツァの壁を見てやってください。
夏の朝 ヴェネツィア・ムラーノ島

先回、左岸の曲がり角辺りにある、ヴェネツィア・ビザンティン風の
窓を持つ古い建物、2階が張り出し、しかも途中で曲がっている建物が、
上手く行っているでしょうか、と書きましたら、
・・大体こういう風に同意を求める事自体、自信が無い証拠、ははは、
なのですけど、しっかり、当然みたいに、
そうは見えませんね、と師の二木さんからのお答え!
おまけに、
奥にあるし、そう目立つ建物とも思えませんから、
余り気にせずとも良いのではないでしょうか、
それよりも窓が歪んでいるのが気になります、とご親切なご指摘!!
目立たないだろうから、気にせずとも良い?!
何を仰るウサギさん、もとえ、わが師よ!
あの建物は、ヴェネツィア田舎版とも言うべきムラーノにあって
唯一というほどに好きな建物で、しっかり描かずに居れようか!
あれを描かずに何を描く?! と奮発し、ははは、
描き込みまして、何とか張り出しているのは見えるのではないかと。
どんなでしょうかぁ?
窓もあれこれ手直ししたのですが、まだダメかなぁ?
運河の水の色が描きこんでは気に喰わず2度洗い落とし、
漸くに、今の感じでもうちょっと、と思っているのですが・・。
建物の左手前、右側もまだ手をつけておりません。
と、左岸の建物の並び全体が、もう少し暗くなっても良いのかな、とも
思うのですが、どんなでしょうか?
ピエンツア 5月の朝

あの後、左の明るい部分の描き込みを中心に手を入れ、
石畳、陰の中もあちこちと弄りました。
左側の明るい部分は一度洗い落とし、
細いペンで描き込んだら面白いかと思ったのですが、
インクがメタルのグレイで、色は気に入ったものの、
ちょっと横から見ると光り、ははは、
ナメクジが這った感じ・・!
で、その後は色鉛筆で描き込み、何とか収まったかなという・・。
明るく陽の当たった感じに、と思い、黄色を入れたりしたのですが、
目で見る以上に写真では気になることも頭に置き、
目立たなくするにはと、左端部分にオレンジをいれてみたのですが、
そうすると先回考えていたよりも5mmほど、広くしても良いのかな、と。
この壁は、そろそろ満杯になりましたぁ!
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ただ今本家ブログには、カーポディストゥリア ・ スロヴェニア
をアップしております。
http://www.italiashiho.site/
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この記事へのコメント
小父さん
夏の朝 ヴェネツィア・ムラーノ島
とっても綺麗に仕上がっていますね。
以前の絵を見ると私の感性のない脳が「考え込む人」
になってしまうので、あえて比較しません(笑)
絵ハガキのような美しさを感じます。
勝手に想像するに、本物はもっと素朴な、色彩も地味ではないかと思います。
でもこれがshinkaiさんがイメージされた印象の誇張ではないかとまたど素人がキーボードを打ってしまいました。
もう一度確認してきました。
絵画の構図の面白さを感じました!
ピエンツア 5月の朝
前回は「前の方が好き」とかケチをつけてしまってごめんなさいです。
壁がとってもいい色あいだと思います。
他人がこの前を通り過ぎても何も感じないかも知れませんが、
この一角にshinkaiさんが惹きつけられたのだろうと想像しました。
ドアにアーチ式の縁取りの石や吊り植木鉢と右の鉢の右上は馬つなぎの金具でしたっけ?
それらが、石積みの壁を引き立たせていますね。
う~ん、三角の影と、右面の壁も好きです。
美というものはなんとなくそこにあるものから見つけ出してくるものなのでしょうか?
有難うございました。
shinkai
★小父さん、こんにちは! コメント有難うございます。
そして、いつもしっかり見ていただき、お礼申し上げます。
ムラーノの方はとにかく奥の張り出した家を中心に描き、ああいうビザンティン風の窓は見るのは美しいのですが、自分で描くとなるとまるで面倒くさいのですが、ははは、描かない事にはどうしようもないので、じわじわと。
運河の水の色にちょっと困り、余りブルーでも、緑でもと、2度洗って消し、いままだ濃い方の色がしっくり来ず、つい今まであちこち突いていましたら、またすっきりしなくなり・・!
実際はもっと左手前の壁の色が赤かったり飛び出すので少し壁の色味を押さえ、水の明るい部分が目立つので、それで派手目に見えるのだろうと思いますが、
綺麗だと言って頂けるのは、励みになります、やはり、はい。
まだもうちょっと詰めをしっかりしないといけません。
ピエンツァの家の壁色は、昼間だと光がきつ過ぎて見えにくいのですが、今回雨上がりの曇り空の朝早めに美しく見れ、しかも朝日の影が面白かったので描きたいと思ったのでした。
こちらに長く住みあれこれ見ているので、多分自分の好みの風景をいつも無意識のうちに探しているのだろうと思います。
昔スケッチして回っていた頃と比べると、ずいぶん好みも変わった事に気が付きます、はは。
あ、あの金具は蝋燭立てみたいでした。 馬つなぎは輪が付いています。
パルファン光
初めてコメント致します。
水彩画を描いていまして、最近ちょっと身をいれてき、貴ブログにいきあたりました。
海外のスケッチが好きで目に止まった次第です。
イタリア、どこをとっても絵になる景色。ヴェネチア、ピエンツァ・・
ヴェネチアの絵は、おっしゃるように左岸の家並みがもう少し暗くなった方がいいのでしょうね。
ピエンツァの石の色はとっても惹かれます!落ちた影がまた絵に変化があっていいのですね。
見習いたい色使いです。アッシジも魅力的でしたし・・今後ともよろしくお願い致しますと同時にご指導ください。 (春にイタリア旅行を又計画しており、本館も多いに参考させて頂いており、ありがとうございます)
shinkai
★パルファン光様、初めましてこんにちは! ブログご訪問、コメント有難うございます。
今ちょっとそちらに拝見に上がって参りました。 フランスにスケッチ旅行されているのですね。 それもかなりたくさんの小さな町々で素晴らしいですね! 私はフランスは南仏をグループ旅行でしか知らず、なのです。
すぐお隣の国なのに、本当に土地も色も形もとても違うのに驚きます。 いつか少なくともパリには行きたいと思っておりますが、さてどうなりますか・・。
はい、ムラーノは、ブログアップの後また水面を少し濃くしましたので、ますます左岸が明るく見え、これは手直ししなくてはいけません。
ピエンツァの事、有難うございます! 以前行ったときは形だけに目が行ってたのですが、今回は時間も違うときに、雨上がり、晴れと3度も行ったり来たりで、ゆっくりと見れたのが良かったと思います。
アッシジは以前のを見直してみましたが、今はまるで変わっておりまして・・! また見てやって下さい。
本家の方も見てくださっているのですね、有難うございます! こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。