◆ ラヴェンナ・モザイク テオドーラ妃
L’Imperatrice Teodora - Mosaici a Ravenna 14x14


30年近く前の初めての海外旅行、グループ10人程でイタリアに
やって来た時にラヴェンナも訪問し、
この有名で素晴らしい作品も勿論見てカタログも買い、がその記憶のみで、
この有名で素晴らしい作品も勿論見てカタログも買い、がその記憶のみで、
当時の私は古いフレスコ画や祭壇画の方に夢中になり、
その挙句に油絵からテンペラ画に転向したほど。
3年前の秋に再訪再会し、このモザイクに改めて感嘆したのでしたが、
それよりももっと大きな衝撃は、街のインフォメーションのショウウインドウ
3年前の秋に再訪再会し、このモザイクに改めて感嘆したのでしたが、
それよりももっと大きな衝撃は、街のインフォメーションのショウウインドウ
いっぱいに、彼女の顔部分の大写真を見た時!
なんとまぁ、紫やピンクが使われ、髪飾りも真珠貝、
なんとまぁ、紫やピンクが使われ、髪飾りも真珠貝、
そして何よりも驚いたのは職人の腕前!
遠くからは単にはっきりくっきりの美人顔が、
傍でじっくり見るとちょっと酷薄そうな薄い唇をし、それも左右が整わず
遠くからは単にはっきりくっきりの美人顔が、
傍でじっくり見るとちょっと酷薄そうな薄い唇をし、それも左右が整わず
下がり加減、目の隈も大きいし、
私にはちょっと描き切れなかった冷たい目ざし!なんぞがしっかり分かり・・。
元娼婦だったと言われ、かなり年上の皇帝を蕩かし焚きつけ、
身分違いの結婚を許さぬ法律さえも変えさせ、遂に皇帝妃になった彼女。
美人であるだけでは到底出来ない事をやり遂げた皇帝妃を、
元娼婦だったと言われ、かなり年上の皇帝を蕩かし焚きつけ、
身分違いの結婚を許さぬ法律さえも変えさせ、遂に皇帝妃になった彼女。
美人であるだけでは到底出来ない事をやり遂げた皇帝妃を、
こんな風に表現して見せた職人の見極める目の凄さ、腕の確かさ!
この大アップを見た時、描きたい!と強烈に思ったのでした。
ウィンドウいっぱいの大きなのを見た割には絵が小さいですが、ははは、
これは額屋で見た素敵な竿が欲しく、でも短いので、
この大アップを見た時、描きたい!と強烈に思ったのでした。
ウィンドウいっぱいの大きなのを見た割には絵が小さいですが、ははは、
これは額屋で見た素敵な竿が欲しく、でも短いので、
四角の額でも良いかなぁ、と呟いたのですが、次に行くと
既に四角い額が出来上がり、shinkaiと書いてあるではないですかぁ!
で、太めの四角い額に負けないモチーフは、と考え、
彼女のお出まし、という訳です。
◆ ラヴェンナ・モザイク 鳩のいる泉
I piccioni sulla fontana. Mosaici di Ravenna 30x21

◆ ラヴェンナ・モザイク 鳩のいる泉
I piccioni sulla fontana. Mosaici di Ravenna 30x21


この記事へのコメント
小父さん
前にコメントさせていただいてから、何回このページと
・・・ ラヴェンナ ・ モザイク詣で その1 ・・・を開きましたことか!
だいたい、ここに来るのが24時になるんですが、いつも読めない、書けない、感じられないの三ないで寝床に入ってしまっていました。
今日はただいま、14:58で「そしてもろもろ」の方もすんなり読めました(笑)。
ローマ海軍の話も興味深かったです。
ローマ人の物語の2もこんなところが延々と著るされているんですね。
いやー、寺院をとことこと歩いている気分にさせられます。
ボローニャって地名が出ていましたね。
ここにもコリドール(建物の各部をつなぐ回廊)がたくさん出ていますね。
デパートの神戸大丸の復興工事の際に大丸の店長、設計事務所、建設会社のトップほかが、設計のデザインに取り入れるためにボローニャにコリドールを見に行って来て、よく話を聞いたものです。
いや、昔むかしの寺院建築には驚くものです。
しかし、その壁や天井にこれだけ豪華な絵を掲げたんですね。
今の日本だったら、ペンキを塗るか、クロスを貼るか、せいぜいタイル貼りでしょう!
それも6世紀なんですね。
古代ローマの繁栄は、その領土のことばかりがテレビで語られいますが、おっとどっこい富や権力ばかりじゃーないこのような文化、芸術、そして職人技もろもろの発展があったことを思い知らされます。
テオドーラ妃の顔形は現代に通用する美人でもありますね。
日本の天平美人はふっくら、ポッチャリ型のちょっと太めですか?(笑)
いやー、たくさんの壁絵、天井画の中からテオドーラ妃を選ばれて描かれ、
何も話さないテオドーラ妃から無限の文化を感じとられるようで嬉しいです。
クレオパトラがカエサルを恋に落としたのよりもはるかに難しそうなことを成し遂げたテオドーラ!!!
手玉に取られるのが男って神代の昔から決まっていたんでしょうか(爆)
ありがとうございました。
この間のイタリアオペラに、ローマ人の物語も続きを見てみようと思いました。
shinkai
★小父さん、こんにちは! コメント有難うございます。
いぇいぇ、私のブログは長々と重くて、済みません。 お時間のある方、お好きな方で無いとなかなか、の様です。
それにもかかわらず、有難うございます!
コリドール、そうか、コッリドイオ、イタリア語で廊下の事ですが、ボローニャに見に行かれたと言うと、ポルティコ・ポルティチ、柱廊と言っているあれですね。 ボローニャはそれで有名な街ですから。
そうです、歴史の教科書の事も以前仰っておられましたが、学校は、何々時代は何世紀、次は何世紀、というように区切って習いますが、実際は以前の物がずっと残りつつ自然に移り変わる、または重複して行く訳で、
それがこちらに来て良く分かりますし、実際にそんなふうに残っているのですね。
ローマの偉大さも、こちらであれこれ見ると、本当に凄かったんだ、と良く分かります。
ははは、手玉に取られる、魂を抜かれる、というのは、狙われる力を持った立場にいるのが男達、という事ですので、逆であったら、逆もまた真なり、でしょうねぇ。 女帝の陰にうごめく男有り、ですもの。
こちらこそ、有難うございます!