ルネッサンス期の偉大な彫刻家、画家としても著名なミケランジェロ。
彼の彫刻はあちこちに多数残り、フレスコ画もシステナ礼拝堂の
素晴らしい感動を与えてくれる作品が残りますが、
素晴らしい感動を与えてくれる作品が残りますが、
彼のデッサンは約600点しか残っておらず、というのも、
彼は1518年に初期のデッサンの多くを焼却しており、
彼は1518年に初期のデッサンの多くを焼却しており、
その46年後にも、自分の死を見越し、多くの書類の
焼却を命じたのだそうで。
で、そんな彼の、奇しくも1518年3月18日に残した、
召使に命じた食料品の買い物リストが、
召使に命じた食料品の買い物リストが、

フィレンツェにある「ブオナロッティの家」博物館が所有なのが、
手紙の裏に書かれていたのが図解されたのだそうで、
手紙の裏に書かれていたのが図解されたのだそうで、
2018年1月15日付。
少し古い記事ですが、ちょうど今の時期、復活祭前の四旬節に
あたる同じ505年前の3月に、
あたる同じ505年前の3月に、
天才彫刻家は何を食べたか、という好奇心と、興味でお読み下さいね。
上の写真が全てで、きっと買い物に出る使用人は文盲だったのか、
文字のリストの横に、絵をつけているのですが、可愛い図でしょう?
文字のリストの横に、絵をつけているのですが、可愛い図でしょう?
きっとこれとこれ、と説明しながら、横にサラサラと図を描いたのでしょうね。
で、その部分のみを少し大きくした写真もあり、こちらです。

で、イタリア語部分も書き出してくれており、親切shinkaiは
よく分かる様にと、写真をつけますね、ははは。
よく分かる様にと、写真をつけますね、ははは。
・pani dua, due pagnotte di pane パニョッテのパン 2つ
パニョッタ、というパンはこんな形で、表の皮はパリッと固く、
大きさは大小あるのですが、日本のアンパン風よりかなり大きいと。
大きさは大小あるのですが、日本のアンパン風よりかなり大きいと。

・un bochal di vino, una caraffa di vino カラッファのワイン
カラッファ、ボカール、とも、水やワインの入れ物で、大きさにより、
半リットルから1リットルほどが普通の大きさと。
半リットルから1リットルほどが普通の大きさと。

・una aringa, un’aringa ニシン 1尾
大きめに見える魚の絵がありますが、多分これは生ものではなく、
燻製のニシンだったのではないかと。
燻製のニシンだったのではないかと。

というのも、料理も何もせず、開いて頭と尻尾を切りとると、
パンにはさんで、サンドイッチの様にして即食べられますから。
パンにはさんで、サンドイッチの様にして即食べられますから。

・tortegli, tortelli トルテッリ 詰め物パスタ
この図が、横の線より下になっていて、何やら丸っこくも見え、
真ん中のはくるっと丸めたようでもあり・・。
真ん中のはくるっと丸めたようでもあり・・。

で全体のリストを見ると、文字の並びが幾つか続き、その下に線が
引かれ、つまり3つに分けられているので、
最初の上のリスト部は朝ご飯用で、ニシンのサンドイッチとトルテッリ、
そしてワインで済まし、
そしてワインで済まし、
ここからがお昼御飯用で、
・una insalata, un’insalata サラダ
お皿に山盛りのサラダが見え、
お皿に山盛りのサラダが見え、
リストの下に、ホウレンソウ一皿、とあるので、ひょっとして
ほうれん草のサラダかも、と気を利かせ・・

・quatro pani, quattro pagnotte パニョッタのパン4つ
・un bochal di tondo, un boccale di vino corposo
カラッファに、コクのあるワイン
ここで見て頂くのはワインの色見本で、上の段の右、色の濃いのが
コルポーゾ・コクがある、とあり、こういう色のを彼はたっぷり飲みたく、
コルポーゾ・コクがある、とあり、こういう色のを彼はたっぷり飲みたく、

・un quartuccio di bruscho, un quartino di vino secco
辛口ワインも1杯分、と。
辛口ワインも1杯分、と。
その横に小さなカラッファを並べて描き、望みを伝えます。
・un piatello di spinaci, un piatto di spinaci ほうれん草1皿
サラダか、それとも簡単にさっと煮込んでのホウレンソウかな。

・quatro alice, quattro alici ニシン4尾
・tortelli, tortelli トルテッリ
で、これからが夕食用で、
・sei pani, sei pagnotte パニョッテ 6つ!
・dua minestre di finochio, due minestre di finocchio
フェンネルのスープ 2皿
フェンネルのスープ 2皿
冬野菜のフェンネル・ウイキョウはこんな姿で、

シンプルに、フェンネルと玉ねぎのスープはこんな感じ。

冬にじっくりと煮込んだスープはとても美味しく、shinkaiも好物です。
・una aringa, un’aringa ニシン1尾
・un bochal di tondo, un boccale di vino corposo
コクのあるワインをカラッファで。
上述した様に、ちょうど時期は復活祭前の四旬節で、
肉料理は食べられない時期ですから、こんな風に節食風な食事に
なっているのでしょうが、
ミケランジェロ(1475.3.6 – 1564.2.18)は、ちょうどこの1518年3月は
43歳の男盛りで、豪快に食べている様子が窺われますが、
文盲の使用人に図で説明しながら、こまごまと買い物を頼み、
それも簡単な調理で食べられるような買い物リストで、
それも簡単な調理で食べられるような買い物リストで、
彼の日常生活、食事の支度は誰が? という様な事も考えさせられる
内容で!
内容で!
彼は生涯独身生活でしたから、きっと使用人が買い物もし、
身の回りの事も、簡単な食事の支度もしたのでしょうね。
身の回りの事も、簡単な食事の支度もしたのでしょうね。
既に、彼の生涯での有名作品は生み出され、ヴァティカンのシステナ礼拝堂の
天井画も、ユリウス2世と喧嘩をしながらも見事に仕上げた後で、
天井画も、ユリウス2世と喧嘩をしながらも見事に仕上げた後で、
きっと貴族、上流階級との宴会も何度も、という生活だったでしょうが、

こうしてリストを見ると、しっかりたっぷり食べていても、贅沢食ではなく、
当時の一般人の食事の様子も窺える内容で、
当時の一般人の食事の様子も窺える内容で、
単純に考え、ブログで皆さんにも、と思ったのでしたが、
なんとなしに、天才の孤独な生活も垣間見たような、
今回は、ちょっとばかり複雑な感情を味わったのでした。
皆さんはどう思われましたか?
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