新しい下描きを始めていますので、今回は絵はパスさせて頂き、
フランスとスペインの国境として流れるビダソア河・Bidasoaが、
大西洋にそそぐ前約6kmに位置する、
ほぼ木立に埋まるフェザント島、の歴史のお話を。

と言っても、今回初めて知った島の名前で、はぁ、いつも無知ムチ丸出しで、
はは、それを埋める為にあれこれ知りたいわけですが、
はは、それを埋める為にあれこれ知りたいわけですが、
この地図を見て、一体どこにあるのン?! と逆に疑問を持ち、

検索をかけ、徐々に攻めて見たのがこの様子で、
フランスとスペインの境に見えるグレイの線が国境で、まさにフェザン島の
位置は大西洋に面するくびれ目にあり、
位置は大西洋に面するくびれ目にあり、

名前だけ知っている、スペインのサン・セバスチャンの北で、

漸くに、大西洋にそそぐ約6km手前、というのが納得で、
河もほぼ上の地図通り、東西に真っ直ぐの位置。
河もほぼ上の地図通り、東西に真っ直ぐの位置。

まさにビダソア河の中の島で、細長く、ちょうど真ん中に位置していて、
破線が横切っているのが、つまりこの現在は島の北側を国境が横切り、
スペインの主権になっているのですが、

これが半年後には、国境線は島の南側を通る事になり、フランス側に、
という具合なんだそうで。
殆どいつも河が国境線となっている場合、大体真ん中に線が引かれる訳で、
こういう島の場合は、島の半分に線が敷かれ、それぞれが自分の側と
なる訳ですが、
なる訳ですが、
このファザン島の場合、フランスとスペインとが平等に主権を行使しており、
こういうどちらもが、という、コンドミーニオの例は歴史的にはありますが、
実際問題として長続きせずで、
実際問題として長続きせずで、
つまりどちらもの関係者すべての同意、協力が必要な訳で、
唯一成功しているのは南極大陸の例で、1961年以来53か国が
主権を行使しているのですね。
主権を行使しているのですね。
その点フェザント島は最も長くコンドミーニオであるのみでなく、
また同時に主権が共有されていない、という唯一の例で、
つまり半年ごとに、フランス、そしてスペインと主権が入れ替わり、
主権移転の小さな式典がこの島で行われます。
主権移転の小さな式典がこの島で行われます。
こうなったのは、ヨーロッパ中が巻き込まれた30年戦争(1618年ー1648年)の後、
まだ継続していたフランスとスペインの終戦条約であるピレネー条約が、
1659年にこの島で締結された以降の事で、
1659年にこの島で締結された以降の事で、
島にあるこの碑が、1659年にピレネー条約締結を記念したもの。

ピレネー条約が結ばれる以前は、島の「地位」は明確ではなく、
フランスとスペインの代表者の会見場所とか、囚人の交換とかが行われ、
約3000平米の島が重要な歴史出来事の舞台として、
王冠相続人の間の婚約や、王室の結婚式の場所として使用され、
当時は「会議の島・Ile de la Conférence」と呼ばれたそうで。
ピレネー条約の締結は、またフランスのルイ14世が、スペイン国王
フェリペ4世の娘、後のルイ14世妃となったマリー・テレーズ・ドートリッシュ
との対面が行われた舞台でもあり、
フェリペ4世の娘、後のルイ14世妃となったマリー・テレーズ・ドートリッシュ
との対面が行われた舞台でもあり、

ヴェルサイユ宮殿における 太陽王ルイ14世の1日は
https://www.italiashiho.site/article/479317225.html
https://www.italiashiho.site/article/479317225.html
17世紀 ルイ14世のフランスと ヴェネツィア間の「鏡の戦争」
https://www.italiashiho.site/article/479383538.html
https://www.italiashiho.site/article/479383538.html
調べていて、ルイ14世と、マリー・テレーズ・ドートリッシュは
同じ1638年9月の生まれで、彼の方が5日早い9月5日、彼女が10日、
当時21才、という事も知りましたが、
これ以前この島で、1615年にフランス王ルイ13世と、スペイン王女アナ
(アンヌ・ドートリッシュ)の結婚と、
(アンヌ・ドートリッシュ)の結婚と、
フェリペ4世(アナの弟)と、フランス王女エリザベート
(イサベル・デ・ボルボン、ルイ13世の妹)と2組の結婚が行われ、
(イサベル・デ・ボルボン、ルイ13世の妹)と2組の結婚が行われ、
2人の王女は、それぞれ夫の国に、この島で引き渡された、との事で、
大変大きな国際間の舞台となった歴史を持つ島なのですね。
現在このフェザント島への訪問者の立ち入りは禁止されていますが、
皮肉ではなく、地元観光局が言う様に「岸から簡単に見れます」と。

という、半年毎にフランス、スペインの間を主権が行き来する
こんな小さな島のお話でした。
こんな小さな島のお話でした。
所で、フェザン島、イタリア語ではファジャーニ島ですが、
いずれも「雉島」なのですね。

で、かっては、この島は雉の生息する島だったのかなぁ、と推測を。
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