・ ヴェルサイユ宮殿の 菜園で働く若きイタリア人

皆さま、新年明けましておめでとうございます!
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年がどうぞ良い年であるように願いつつ、頑張って参りましょう!


新年初めの本家ブログでは
「ヴェルサイユ宮殿における 太陽王ルイ14世の1日」を載せていますが、

「ヴェルサイユ」で検索し写真を探しておりましたら、偶然上の
タイトル記事が見つかり、興味深いので、ヴェルサイユ関連でこちらに。
Il giardiniere italiano nell'orto del Re Sole


彼の名はジョヴァンニ・デルゥ・Giovanni Delù、ピエモンテ州出身の
25歳、最初はヴェルサイユに研修に来て、その有能さと熱心さが
認められ、契約、となり、ここで働いているそう。

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彼の言うには、高校の科学を卒業した後、将来に対するきちんとした
望みが持てないまま、地震後のアクイラにボランティアで働きに行き、
そこで庭師になろうと考え、その気で始め、稼ぎ始めたのですね。

所が数年後指の怪我で、将来の希望を変えざるを得なくなり、
休んでいる間に、歴史ある庭園の世界を発見。

トリノのヴェネーリア・Veneria宮殿と提携し企画されたコースに
入門したのですが、
このコースは最終的にヴェルサイユでの実習を予定しており、
それから自分の存在意義が変わったのです、と。


ヴェルサイユの王宮に到着し、何世紀もの木々の間で過ごし、
若い木々の世話をし、その間にも古い平面図を広げ、透視図法を
研究したり、かってマリーア・アントアネットが生きていた時代と同じ
感激を、観光客が味わえるためには、と考えたり・・。

そんな彼を仲間たちは「ヴェルサイユ化した」とからかったりでしたが、

管理者たちはそんな彼の熱情と能力を買い、実習が契約に変わり、
フランスでも一番特別な菜園の鍵が任された、という次第に。
4人一組のチームのそれぞれがやり方が違っても能力を持っているそうで。

田舎で育ち、お祖父ちゃんが丹精を籠めていた畑に、
いつも正しい助言を与えてくれてたお祖母ちゃんに連れられて行った、
という、彼の育った環境の血が正しい道に導いてくれたのかも。

読んでいると、何となく単純なおとぎ話の様な感じも受ける程ですが、
彼なりの努力が真っ直ぐに通じて実ったようで、こちらも愉快に
微笑ましくなります。



「鋤が欲しい」という彼。 フランスでは使わないのだそうで。

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と、「自分が見て育った山々が少し恋しい。 いつも目を上げるだけで、
アルプスが、固く、重く、安心を与えてくれるアルプスが見えていたから。
ここではただ平野だけ。 でも他の魔法に包まれていて、ちょっと
目を開けるだけで、美しさを満喫できる」と。

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ヴェルサイユ宮殿内の菜園、8千米弱の四角い、大トリアノン宮殿と
小トリアノン宮殿の間に、というのが実際どこにあるのか探しました。

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衛星地図で見る大小のトリアノン宮殿の北に、星型の池かな、があり、
その北に、Domaine de Trianon とあり、

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ほら、大きくして見ると、この整然とした畝の並び、ここと思いますが。

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と、果樹が直植でなく、木製の枠で栽培されている写真に少し驚きましたが、
きっと天井が覆われた温室でしょうから、

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そうなると右端に切れているかまぼこ型天井がそれなのかも。




で、ここで丹精込めて作られる、水と太陽以外は彼らの正しい手入れのみの、
週300kの野菜果物は、どこに行くか、ですが、

アラン・ドゥカス・Alain Ducasse、ミシュランの星を持つレストランを世界に
幾つも持つシェフの、パリのホテル・プラザ・アテネのレストラン、
Alain Ducasse au Plaza Athénéeに。

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アドレスは25 avenue Montaigne 
こちらにサイトが



右がアラン・ドゥカスで、左がここホテル・プラザのレストランのシェフ。

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野菜はね、こんな風に、「シャトー・ヴェルサイユ」と名の入った木箱でね、

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こんな美しい、美味しそうな野菜のメニューの写真も! 黒い粒は何だろ?

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シェフのアラン・ドゥカスは時々前触れなく菜園を訪れるそうで、
野菜の育ち具合を見ながら、味わい、インスピレーションも受けるのだそう。

shinkaiなんぞ、決して味わえない野菜ですけど、でも見るだけで、
読むだけで嬉しくなる、歴史ある世界の中での若い人達の努力と活躍、
のお話でしたぁ。


サイトで知ったのは、多分コロナの影響でしょうか、レストランは現在一時的に
閉まっているそうで、これも一日も早く開店できるように願います。


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posted by shinkai at 01:40Comment(0)・欄外