・ トーディの坂道 途中経過と、  フィレンツェのドゥオーモ上の動物園!

ウンブリアの古い中世の残る町、トーディで見かけた老婦人の姿、
途中経過を見てやって下さい。

トーディの坂道    41x30cm   6号

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以前に見て頂いた時は、まだ正面の壁が下描きのままの時で、
何せ手前左右の壁の色が濃いので、暫くそれに追われておりました。

と言いつつ、再度手を入れ始めると、もっと描き込まないとという、
シラミ潰しも気になり、正面の壁もまだ描き込みが追い付かないのですが、
まぁ、以前よりも手が入ったかな、という所で。

ですが、描き込むと逆に気になる所も出て來るのが難しい所で、
手前左右の壁の暗さに対し、明るくはしたいものの、どの程度まで、
描きき込むのはどの程度まで、という問題があり、
少し困っています!

それに、婦人の姿など如何にも固く、絵が嘘気になりそうで、
まぁ、これから気になる所をどんどん修正していく訳ですけど、

少しまた問題が起きて来ている右目で、全体を1度にしっかり把握できず、
それでがっくり感もありで、

まぁ、はい、落ち込まぬ様、じっくりと頑張りま~す。


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今日の第2部   フィレンツェのドゥオーモ上の秘密の動物園!

先々回、フィレンツェのドゥオーモ、クーポラの頂上の金の球に入る管理人
の方のヴィデオをご覧頂きましたが、あれも大聖堂が生誕600年、に
関しての逸話の1つでした。

で同時の記事に、「フィレンツェのドゥオーモの頂上に、秘密の動物園」
というのがあり、
Lo zoo segreto in cima al Duomo di Firenze
を今回ご案内しますね。

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何、なに?! ドゥオーモの上に秘密の動物園?! 誰が、いつ?!
と、純真なshinkaiなど、 他の言葉でいうと、単純バカ、は、ははは、

最初読んだ時は意味が分からず、読み返し、でもおかしいやん、そんな動物が
一体どうやって、あの暗い石段を上るのさ、という程のバカさ加減で、ははは、

漸くに、テーゴラ・tegola という単語が出て、はは~ん、と分ったのでしたが、

皆さんにもお分かりかどうか、まずは名前の出た動物たちですが、
なるべくアンヨの見える写真を選びましたぁ。

1.猫

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2. 狐

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3. 犬

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4. 有蹄類、多分、ダイノか、カプリオーロ

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5. ブナテン

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6. 鳩

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7. 鷹

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8. 梟

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9. 古い猛禽類

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等などなのですね。


つまり種明かしをしますと、ドゥオーモの生誕600年を前に、昨年秋、
保守点検があった時に、クーポラの屋根瓦・テーゴレに足跡を残している
たくさんの動物たちの足跡が見つかった、という事なのです。

なぁ~んだ、でしょう? 全く、「動物園」なんぞという言葉を使うので、
ややこしくなりますよネ?!



オレンジ色の美しい屋根瓦は、フィレンツェ南にあるインプルネータ・
Imprunetaという町で作られる瓦を使っていて、

11-Basilica_di_Impruneta.jpg

12-Terracotta_and_grape.jpg


これはブルネレスキ自身が選んだもので、軽く、硬い事、そして
零下30度にも耐える強さがある事から選ばれたものなのですね。

このオレンジ色は、土に含まれる酸化鉄の為で、着色したものとは違い、
長年の自然な変化があるので、いつでもドゥオーモの修理に仕える様、
当時のままの瓦を、蓄積しているのだそうで。


で、shinkaiは考えます。 待てよ、瓦の形に作ったら、暫く置いて乾かし、
その後に焼くよね? 焼いた後は堅くなって、もう動物たちの足跡はつかんよね?
という事は、ドウオーモの上で足跡が付いたのではなく、
インプルネータの窯元で干している時についたんだね、と。

で、インプルネータの、現在もたくさんの窯元がある町の写真を探しますが、
焼き上がった鉢や大きな壺の写真はあっても、なかなか見つからず。


ですが執念で見つけた写真をどうぞ。 これはインプルネータではなく、
シチーリアの方の古い窯元の写真ですが、ほら、並べて干してあるのは
丸い瓦で、

13-salemi-l-antica-fornace-santangelo-.jpg



こちらも他の村ですが、煉瓦を干しているのですね。

14-operai-diuna-fornace-negli-anni-50.jpg



つまり、今はきちんと窯元の工場も整理され、野外で干している写真は
見つからずですけど、かってはきっとこの様に、野天干しをしていた筈で、

その時に窯元の犬や猫が通ったり、夜には食べ物を求め鹿類や、夜行の
猛禽類がやって来て、うっかり爪痕を付けたり、だったろうと。


つまり現在も窯元が出来た生乾きの作品に名前を入れる様に、

15-images.jpg

いや、動物たちはそのつもりではなかったとは思いますがね、はは、

その足跡、爪痕が何世紀も経った今も、かなりの数がドゥオーモの瓦に
残っているのだそう!

Filippo_Brunelleschi,_cutaway_of_the_Dome_of_Florence_Cathedral_(Santa_Maria_del_Fiore).jpg

という、ちょっと楽しい、鈍くなった想像力を総動員させられたニュースでしたぁ。


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