・ 絵はパス、  パリのオペラ座ガルニエのシャガールの天井画

「パリ・オペラ座ガルニエの丸天井のシャガールの絵」
についての記事を、今回ご案内です。
 
Marc Chagall e la splendida decorazione della cupola dell’Opéra Garnier di Parigi
パリのオペラ座ガルニエの天井の素晴らしい装飾とマルク・シャガール

オペラ座内部のご案内 n.2 パリ風景、そしてオペラ座 ・ ルイーザの巴里
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/473719280.html


1960年代に文化省のアンドレ・マルロー大臣により、マルク・シャガールに
オペラ座の天井画を描く事が依頼され、
シャガールは、ムソルグスキー、モーツァルト、ワグナー、ベルリオーズ、ラモー、
ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、チャイコフスキー、アドルフ・アダン、
ビゼー、ヴェルディ、ベートーヴェン、グルック、
の14名の作曲家を描いたのですね。

1-Garnier.jpg

この制作に関しては好奇心旺盛な目を避ける為、厳しい規制がされたものの、
まだ製作中に内容が明らかにされ、世界中の芸術評論家たちの非難、
論争が絶えなかったと言います。

大きな天井画は、(フレスコ画とあるのですが、パネルに描いた様子ですし、
実際の様子が分かりません) いずれにしても大臣の決断と、
既に77歳の画家の辛抱強さにより、照明が上手く行き、見える事に。

1964年9月23日オペラ座の220平米の天井画は仕上がり、盛大な
お目見え式が開かれました。

シャガールの見間違えることの無いスタイル、夢想家の絵は、白い背後に
すっきりと姿を現し、ナイーフさと殆ど子供っぽさの、ヴァオリニストの隣にヤギ、
空を飛ぶ恋人たち、歪んだ家、大胆な短縮法と遠近法が散らばった、
その全てが、妻ベッラへの大きな愛情により語られます。

天井画は「人生の輪」を、その喜びと痛み、歌と踊り、悲劇と戦争、
そして雪辱と再生を懐古させ、宇宙の調和を表現します。



それぞれのパネルが作曲家とその作品、そして色が対応します。

真ん中の小さなパネルには、ビゼーの「カルメン」が赤で、
ヴェルディの「椿姫」は黄色、 ベートーヴェンの「フィデーリオ」は青と緑、
グリークの「オルフェとエウリディーケ」は緑。

2-chagall-opera-garnier-parigi.jpg

外側の中心のパネルには、ムソルグスキーの「ボリス・ゴドノフ」がブルーで、
モーツァルトの「魔笛」は明るい空色、  ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」と、
ベルリオーズの「ロメオとジュリエット」は緑の濃淡、ぼかしで、
ラモーの作品は白。



ドビュッシーの「パレアスとメリザンダ」は青、  レヴェルの「ダフネとクロエ」は赤、
チャイコフスキーの「白鳥の湖」と、アダンの「ジゼル」は、金色がかった黄色、
そして最後ストラヴィンスキーの「火の鳥」は、赤、緑、青。
という具合にシャガールの感動が伝わります。

3-cha-3-638x425.jpg

縁取りの金塗りの漆喰と、灯のクリスタルが魔法と幻想の雰囲気を醸しだし、

多分シャガールの様な芸術家だけが、すべての芸術を包含する、浮かぶ人物で
構成された、この様な精神的、優雅な方法で、人間の魂のニュアンスを
捉える事が出来たのであろうと。

最後のこの難しい詰めの言葉は、勿論記事を書いた方の言葉なのを、
ここ追記致しますです、はい。

そして、オペラ座の天井画がシャガールであるというのは、知っていましたが、
この様に作曲家の作品のイメージを色で表現している、というのは
今回知りましたし、アドルフ・アダンなる作曲家は名前も知らずでしたぁ。



◆ 先回のフィレンツェのドゥオーモの屋根瓦に、動物たちの足跡が、の
ヴィデオが新しく見つかり追記しましたので、どうぞ!
猫ちゃんとワンの足跡、くっきりが見れますです。

説明によると、約100個の動物、鳥類の足跡があるそうで、
2つの窯元で、8種類の瓦を焼いたのだそうです。


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posted by shinkai at 03:00Comment(0)・欄外