・ カモメ 途中経過と、 ジェノヴァでの「神のミケランジェロ展」

カモメを描き込みましたので、見てやって下さい。

日向ぼっこ  ヴェネツィア・リアルト  18,5x14cm  0号

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先回は下描きをした所を見て頂きましたが、少し進みました。

が、描き込む事により逆に少し問題が出てきた所もあり、
例えば、ヴェネツィアの大運河の水の色、これはいつも見て頭の中に
あるのは緑色がかった水色ですが、
今回は逆にこのイメージにとらわれ過ぎて、濃くなりすぎ、と、
ついつい塗り込み、水面が立ちそうですし、

今このブログ記事の為、先回の色を見ましたら、
下描きの色の方が良いなぁ、と。 はぁ、消して描き直す事に。

と、カモメの美しいグレイの羽色、まだまだなので頑張りま~す。


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今日の第2部   ジェノヴァでの「神のミケランジェロ展」のお知らせ

サイトで見つけたジェノヴァの「神の芸術家 ミケランジェロ展」が
この10月21日から来年2月14日まで、パラッツォ・ドゥカーレで開催との事。

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これは街頭に張り出されたポスターなのでしょうが、うまい具合に植物が
かぶさり、周囲の枠も錆が出たような雰囲気あるもので。
このモデルの女性については後程。



会場のパラッツォ・ドゥカーレ。

3-Genova-Palazzo_Ducale_da_Piazza_Matteotti.jpg

ジェノヴァに行った時、確かここで「ロバート・キャパ展」が開催中で、
恨みのまなざしで眺めながら前を通った記憶、はは。

n.1 ジェノヴァ観光 ・ 山の上から、そして駆け足で
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471030191.html

n.2 ジェノヴァ観光 ・ 海からの眺めを
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471030450.html

n.1 ジェノヴァの水族館 ・ ヨーロッパで一番の、
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471030735.html

n.2 ジェノヴァの水族館 ・ ヨーロッパで一番の、
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471030867.html
ジェノヴァの街角 ・ 見下ろす守護神
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/470952597.html



地図をどうぞ。 ジェノヴァの街の聖堂サン・ロレンツォの近くですね。
旧港の近くには、楽しかった水族館もありますね。

4-Cattura.jpg



今回のポスターに使われたこの女性デッサンは、「クレオパトラ」だそうで、
最初見た時、あれ、これ何処の女性、と思ったのも正しかったわけで、
黒く光る瞳、唇も。 

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肩に掛かるのは三つ編みにした髪の毛ですが、ポスターの胸の辺りまでのを
見ると、どうやら毒蛇も。



今回の展覧会は、ミケランジェロの人生、生活の面についても焦点を当て、
という事で、正式なタイトルは「Micchelanngelo Divino artista」.

「Divino・ディヴィーノ」という言葉は、神の、神の如き、崇高な、神々しい、で、
実際に主催者が何を示したいのか分かりませんが、
まぁ、ミケランジェロならば、この言葉で誰もが納得する、という所でしょうか。

彫刻家、画家、建築家、そして詩人でもあるミケランジェロは、西洋文明の
歴史において、多分唯一と言えるユニークさで、今現在もなおユニークである、と。

このユニーク、という言葉は何に対してか、と言うと、
彼の人生は並外れて長く、そう、89歳まで生き、最後まで制作をつづけており、

彼の才能、そして著名さから青春期の始まり期からルネッサンス期に置いての
高い地位にある政治家、宗教家、文化人との交流が始まり、
将来の教皇(レオ10世、クレメンテ7世、いずれもメディチ家)2人とは、
若い頃からずっと通って会っていたという境遇にあり、
これは他のどの芸術家には無かった環境であり、

7代に渡る教皇の下で働き、ロレンツォ・イル・マニーフィコの様な
偉大なコレクションの常連客と直接の関係を持ち、

フランス王フランソワ1世と、その嫁に当たるカテリーナ・デメディチとも
知り合いの関係だった、と。

彼の性格は、気前が良く、疑り深く、率直で、慎重で、愛すべき人であり、
粗野であり、という千もの矛盾した男であり、魅力的で、カリスマ性に富み、

彼が制作した膨大な量の傑作と、人生、仕事、関係、そして愛情については、
新しい説明が施されるたびに我々を導いてゆく。

というような説明があり、そうか、なるほど、改めて考えて見たりでした。

で、ミケランジェロの展示会を企画する時は、彼の作品の殆どが不動性を持つ、
という事だそうで、確かに!大理石の大きな彫刻、そしてフレスコ画は動かせずで、


今回の展示会には1490年作の「階段の聖母」と、

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「解放のクリスト・Cristo redentore di San Vincenso Martire」
ええと、つまり「蘇ったキリスト」像の、2点が出品されるそう。

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で、他はデッサン類、手紙、詩などの展示だそう。



こんな展示法もあるかも知れず、

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如何にも彫刻家の、力強いデッサン類で、

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かと思うと、レオナルドのかと思う様なのもあり。

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有名なヴィットーリア・コロンナ、文化サークルでの親しい友人だったそうで、

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最近この彼女のデッサンの衣装の襞の中に、ミケランジェロの自画像が
隠れているのが発見された、とかいう記事も読みましたが、 どこにぃ?!



最後は晩年の彼と親しかったというダニエレ・ダ・ヴォルテッラの描いたデッサン。
こうして見ると、線にポツポと穴がそっているのが見えますが、
これはフレスコ画の下絵に使ったという事で、どこかな?

15-Michelango_Portrait_by_daniele da Volterra.jpg

同じ画家の油彩のミケランジェロもあり、どんな画家かと思ましたら、
システィーナ礼拝堂の「最後の晩餐」の裸体像に腰布を描いた画家、と。
ははは。 あの画家とは知りませんでしたぁ!


という様な、お出かけには少し無理な展示会かもしれませんが、
これもチャンスという事で、彼について、作品についての話題でした。


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