今回から多分3回に分けてご覧頂くのは、と言っても、いわゆる問題に
なった作品の、正当かどうかはともかく、何が問題になったか、という、
まぁ、巷から、研究者たちからの問題点提出の作品のゴシップを。
サイトはこちら
I 10 RESTAURI PIÙ FAMOSI (E DISCUSSI) DI SEMPRE
なった作品の、正当かどうかはともかく、何が問題になったか、という、
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47年前になりますが、1972年に錯乱した男によって、
確か腕に鉄槌を受けたヴァティカンのミケランジェロ作の
確か腕に鉄槌を受けたヴァティカンのミケランジェロ作の
「ピエタ像」の修復が済んだのだそう。

現在では既に事件の事も殆ど忘れられ、ミケランジェロの傑作である
「ピエタ像」が元の姿、面影を取り戻したのは皆が一致して思う事ですが、
当時は大変な批評が相次いだのだそうで、
「ピエタ像」が元の姿、面影を取り戻したのは皆が一致して思う事ですが、
当時は大変な批評が相次いだのだそうで、
破損の印を残すべきである、とか、修復などすべきではなかった、等もあり、
そして、当時としては珍しい参拝者、観光客の目の前での修復だった様子で。
そして、当時としては珍しい参拝者、観光客の目の前での修復だった様子で。
で、このミケランジェロの話題から始まり、この50年間における有名な修復の話、
良きにつれ、悪しきにつれ、話題となった作品のご紹介を、という訳です。
良きにつれ、悪しきにつれ、話題となった作品のご紹介を、という訳です。
10. パオロ・ヴェロネーゼ作 エマウスの夕食 パリ・ルーヴル美術館収蔵

2010年に修復されたこの作品は、AreWatch協会によると、
ルネッサンスの構成全体を近代化し、作品の主たる特徴を捻じ曲げ、
オリジナルから引き離したものにした。
ルネッサンスの構成全体を近代化し、作品の主たる特徴を捻じ曲げ、
オリジナルから引き離したものにした。
一番目立つ例としては、家族内の貴族女性、母親の顔で、
21世紀の美の基準に合わせ、頬と唇を膨らましている、との事。
21世紀の美の基準に合わせ、頬と唇を膨らましている、との事。
で、この女性と思われる部分を拡大して見ましたが、どう思われます?

余りにも細かく、難癖をつける為の言葉の様にも聞こえません?
まぁ、部分が見え難く、細部の写真も見つからずですので、
やっと見つかった、この少女と犬の姿を。 可愛いでしょう?!
やっと見つかった、この少女と犬の姿を。 可愛いでしょう?!

でもこれだけの人数を描き込むのも大変だったろうと、一体どの家庭なのかと
調べましたが分からず!
調べましたが分からず!
で、同じ主題「エマウスでの夕食」を描いたレンブラントとカラヴァッジョの
展示があったのをこちらに。 とりわけレンブラントの作品が素晴らしいので。

ミラノ・ブレラ絵画館の、レンブラントとカラヴァッジョ
http://italiashinkai.seesaa.net/archives/201902-1.html
http://italiashinkai.seesaa.net/archives/201902-1.html
9. レオナルド・ダ・ヴィンチ 聖アンナ、聖母マリーアと子供と子羊
パリ・ルーヴル美術館蔵
パリ・ルーヴル美術館蔵

こちらは2011年に修復されたもので、当時問題になったのを記憶していますが、
つまり多くの研究者たちが指摘したのは、洗いすぎて、つまり汚れを落とし過ぎて、
顔と背景から、レオナルド特有のスフマート・ぼかしを消し過ぎた、というもの。
顔と背景から、レオナルド特有のスフマート・ぼかしを消し過ぎた、というもの。
修復中の写真も見つかりましたが、如何?

2人のアップを。

所で、聖アンナなる女性をご存知ですか? 聖書には出て来ませんが、
キリストの生母マリーアの母親で、カトリック教会では聖女としており、
つまりこの絵は子供のキリストが子羊と遊ぶのを、聖母マリーアが自分の母親の、
キリストにとっては祖母の膝の上から見守っている姿、という事になりますね。
聖アンナについては、 絵画史における、最初の接吻場面は
https://italiashinkai.seesaa.net/archives/20191201-1.html
https://italiashinkai.seesaa.net/archives/20191201-1.html
8. チマブエ アッシジのサン・フランチェスコ聖堂の、半円の天井画

これはもう「ミッション・インポッシブル」とでもいうべきもので、
1997年のウンブリア州を襲った地震で聖堂の上院の天井が落ち、
チマブエのフレスコ画がまさに破片となって飛び散ったのでした。
これが歴史的瞬間の落下写真で、

こんな瓦礫の中から、色のついた部分を拾い集め、

こんなモザイク状の破片を1つ1つ判別しながら、絵の実物大に引き延ばした
写真の上に置き、修復者たちは、不可能を可能にしたのでした。
写真の上に置き、修復者たちは、不可能を可能にしたのでした。

それもこの写真は、地震の起こる数時間前にギーゴ・ローリ・Ghigo Roliと
いう人が撮ったものだそうで、「アッシジのサン・フランチェスコ聖堂」という
本を出版しているそう。 つまり出版の為に写真を撮っていたのかもで、
こういう偶然性は恐ろしいような物ですね。
いう人が撮ったものだそうで、「アッシジのサン・フランチェスコ聖堂」という
本を出版しているそう。 つまり出版の為に写真を撮っていたのかもで、
こういう偶然性は恐ろしいような物ですね。
本来ならば何年もかかる仕事でしょうが、サン・フランチェスコはイタリア国の
守護聖人であり、国の威信をかけて、僅か2年で修復が行われたのでした。
守護聖人であり、国の威信をかけて、僅か2年で修復が行われたのでした。
この顔は、まさにサン・フランチェスコの顔部分なのですね。
最後は青空の下の聖堂写真で、深呼吸をどうぞ! またいつ行けるかなぁ?!

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