先回からご紹介の、絵画、彫刻の修復で、修復後に問題が起こった、
何が問題点となったかの、研究者たち、巷からの、いわばゴシップの
争点のご紹介、n.3を。
サイトはこちら
I 10 RESTAURI PIÙ FAMOSI (E DISCUSSI) DI SEMPRE
何が問題点となったかの、研究者たち、巷からの、いわばゴシップの
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今回取り上げるのは、近年の修復の内でも一番の著名作である
ジョット、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの修復で、 まず、
ジョット、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの修復で、 まず、
3. スクロヴェーニ礼拝堂のジョット・Giotto, Cappella degli Scrovegni
パドヴァ
パドヴァ


修復の方針が起こった時は、ジョットの作品に手を入れる事に対する
抗議は余りそんなに大きくなかったものの、
抗議は余りそんなに大きくなかったものの、
10年以上続いた修復期間、作品の前に「細菌から守る為」として
硝子の箱が作られた時には訪問者の間から議論が起こり、
硝子の箱が作られた時には訪問者の間から議論が起こり、
アメリカ人の芸術学者ジェームス・ベック・James Beck氏は、
「恐ろしく、無意味な事だ。 ジョットは墓の中でひっくり返っているだろう」
と言ったそうで!
「恐ろしく、無意味な事だ。 ジョットは墓の中でひっくり返っているだろう」
と言ったそうで!

スクロヴェーニ礼拝堂を建設した、エンリコ・スクロヴェーニも描かれています。

スクロヴェーニ礼拝堂 ・ パドヴァ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463179334.html
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パドヴァ観光で、これだけは見るべき 10の物
http://www.italiashiho.site/archives/20200128-1.html
http://www.italiashiho.site/archives/20200128-1.html
2. レオナルド・ダ・ヴィンチ 「最後の晩餐」・Leonardo “Ultima cena”
サンタ・マリーア・デッレ・グラツィエ教会・Chiesa di Santa Maria delle Grazie
Milano


1978年から1999年にかけて、ピニン・ブランビッラ・Pinin Brambilla女史
による修復が続いた時には、批判は2手に分かれ、
「最高傑作は永久に損なわれた」と、「奇跡的な手法で最高傑作を救った」と。
による修復が続いた時には、批判は2手に分かれ、
「最高傑作は永久に損なわれた」と、「奇跡的な手法で最高傑作を救った」と。
非難は「霧の海」によって損なわれた、から、行き過ぎた手法だったというの迄。
また一方、誰もが「洗浄し過ぎてオリジナルを損傷したのではないか」という
疑いを持ち、未だ現在においても、研究者でない人間の間でも問題点に。
疑いを持ち、未だ現在においても、研究者でない人間の間でも問題点に。
いずれにしても前世紀における修復が既に、レオナルドの作品を混乱させる
事になっていて、例えば、使徒マッテオの髪の毛を金髪から濃い色にしたり、
何人かの使途の口が、驚きの為に開いているのを閉じたりしていたのですから。
事になっていて、例えば、使徒マッテオの髪の毛を金髪から濃い色にしたり、
何人かの使途の口が、驚きの為に開いているのを閉じたりしていたのですから。


実物の大きさは・・!

右正面が壁画のある教会正面ですが、見学入り口はこちら、という、ご親切な写真を。

1984年に見た時は修復中で、壁の前に足場が作られ、殆ど見れずでしたし、
もう一度きちんと見たいものです。
1. ミケランジェロ システィーナ礼拝堂・Michelangelo Affreschi nella
Cappella Sistina Città del Vaticano



歴史的に著名な作品が修復される時は、喧騒が起こる事は避けられずですが、
にも拘らず、1980年から1994年にかけてのミケランジェロのフレスコ画が
ジャンルイジ・コラルッチ・Gianluigi Colalucci氏の指揮の下で
修復された時には、誰も考えた事がない程に盛り上がりました。
にも拘らず、1980年から1994年にかけてのミケランジェロのフレスコ画が
ジャンルイジ・コラルッチ・Gianluigi Colalucci氏の指揮の下で
修復された時には、誰も考えた事がない程に盛り上がりました。
修復が始まる前から既に上記のジェームス・ベック氏が先頭に立ち、
修復が済んで後も続き、
追悼の言葉「我々が今行っている言葉で、生き返らすことは出来ない」という、
リチャード・セリン・Richard Serrinという、締めくくりもありました。
修復が済んで後も続き、
追悼の言葉「我々が今行っている言葉で、生き返らすことは出来ない」という、
リチャード・セリン・Richard Serrinという、締めくくりもありました。




目を消したり、明暗を失ったり、色を変えたりの、様々な細部の問題で、
批判者の主題は無数にあり、
批判者の主題は無数にあり、
つまり、今の訪問者が礼拝堂の敷居を越えた時に見る物は、
20年前に見えていたものとはまるで違うという事なのです。
20年前に見えていたものとはまるで違うという事なのです。
長い世紀の間に蒙った煙の被害から解放されたミケランジェロのフレスコ画は、
マニエリズム先駆けの、彼の他の絵画作品に一致するものであり、
マニエリズム先駆けの、彼の他の絵画作品に一致するものであり、
エドムンド・ショカ・Edmund Szoka枢機卿が述べたように、
「この修復と、修復者たちの経験によって、この絵が初めて公開された時に
居合わせたかの幸運の様に、我々は凝視、観想する事が出来るのです」と。
「この修復と、修復者たちの経験によって、この絵が初めて公開された時に
居合わせたかの幸運の様に、我々は凝視、観想する事が出来るのです」と。


そうですね、長年画集やその他のメディアで見ていた、全体に茶色っぽい
壁画ではなく、なんとまぁ、鮮やかな色、ピンク、黄色、オレンジ、水色
だった事でしょうか!!
そう、まさにミケランジェロの描いた強い作品が蘇ったのだ、と思います。
shinkaiの個人的見解としては、批評家達というのは、如何に世間の
耳目を自分に集めるかが一番の目的で、言葉を選び、声も大きく、
一方仕事に繋がる時は、褒める事だけする、と考えています。
まぁ、それもご自分で選ばれてするお仕事なので、納得です。
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