フォルメニーガ村の日の出前 を詰めているので、見てやって下さい。
もうすぐ日の出 フォルメニーガ村・ヴェネト 27x16cm 3M

先回下描きを見て頂いた時はまだ紙の凸凹の凹の部分の白さが
目についていたので、
まだ薄暗い中のすべらかな空気、色の柔らかさを思い、それを出したく、
シラミ潰しをかなり徹底的にしてみました。
その結果、色は落ち着いてきたように思えますが、
逆に空の色は少し均一になり過ぎた気もしますので、
それにちょっと塗り斑も出た部分があり、
改めてもう一度グラデーションをつけようと思います。
と、手前左の木々の暗さなどの変化がまだ不足にも思いますし、
点在する家々をも少し丁寧に描かないと・・!
一番手前の大きく見える家など、我ながら下手糞で、ははは。
というような所まで進み、
まだもう少し頑張るつもりですが、
全体の色の調子などこの感じで良いでしょうか?
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今日の第2部 レオナルド・ダ・ヴィンチの母親について再度
もう既に8年前になる2009年の秋、長年の望みであったレオナルド・ダ・ヴィンチの
生家を訪れた所が、それまで知らなかった様々な事にぶつかり、知り、
とりわけサイトで調べて知ったレオナルドの母親は奴隷女性だった、という
説を知り、驚いてそれを記事にしたことがありました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの生家と、その周辺
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463017233.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463017233.html
そして今回ひょんなことから行きついたサイトで、母親についての記事の
最後に書いた、
レオナルドの指紋検出から多分母親はアラブ系女性、
についての、少し詳しい説明と指紋の写真も見つかりましたので、
再度ご案内したいと思います。

記事は「レオナルド・ダ・ヴィンチは中近東の奴隷女性の息子だった」
というもので、サイトはhttp://www.stilearte.it/leonardo-darabia/
2016年2月10日に載ったものです。
キエーティ大学で長年の研究をされたルイージ・カパッソ・Luigi Capasso教授と
ヴィンチ博物館のアレッサンドロ・ヴァッツォージ・Alessandro Vezzosi館長
との発表によるもので、
レオナルドの残した52枚のスケッチ類などから集めた200以上に及ぶ指の指紋から、
スケッチの線と同じインクから付いた指紋を集め、
それがたとえ一部分でも幾つもからだと、現在のテクノロジーでは完全な物に
なるのだそうで、
多分左手の人差し指の指腹の指紋が検出されたと。
この写真をどうぞ。

3x3のマス目の中の上の行には、左から「白貂を抱いた貴婦人」、
そして中と右には手稿1と2
左側には、上から、ソース・採取したもの、ソースと指紋検出器を通したもの、
抽出した結果、と。
ご覧の様にこんなに正確な指紋が検出されたのですね。
そしてこの指紋から、アラブ人が約3分の2の割で、正確には約65%の人口が
持っている指紋であることが分かったのだそう。
つまり当時のレオナルド誕生の周囲の状況から考え、ヴェッツォージ館長は、
レオナルドの母親は多分オリエント人である事、そして明確に言うと、
自分の研究から考え、女性奴隷だった、と。
つまり最初サイトで調べて、奴隷女性だったという本が出版されたという事の
最後に、指紋検出で云々、というのは書いておりましたが、
この写真はまだ知らなかったのが、これも明らかになった、という事ですね。
他にも、今まで知らなかったレオナルドの周囲の人物について細部の事
などもあれこれ知りました。 こういう部分細部大好き人間!
父親ピエロは、レオナルドが生まれた時25歳で、
30歳の時に公証人の娘アルビエーラ・Albiera 20歳と結婚した事。
が、子供が生まれずに、庶子であるレオナルド5歳も一緒に住んでいた事。
カテリーナはレオナルド誕生の後、近くの村の男と結婚させられたわけですが、
その男は、アカッタブリーガ・Accattabrigaというあだ名を持つ
アントーニオという名で、このあだ名から多分若い頃は傭兵として働いていた男
であろうとか、
結婚後少なくとも4人の女の子、1人の男子を生んでいる事。
ミラノのレオナルドの元に後年、1493年に引き取られた事は良く知られていますが、
というとレオナルドが41歳の時で、彼女は一年後の1494年に長患いの後死亡。
長患いというには、1年後というのは年号の書き間違いではないかという気も
しますが、即には調べられませんでした。
一緒に暮らしていても、「母親」と彼は記したことが無く、
単に名前のカテリーナとのみで、
この辺りにも自分の母親が奴隷であった事を知っていた節が伺えますね。
葬式の費用も細かく記し、4人の聖職者・侍者、5人の埋葬者(墓掘り?)
医者、蝋燭・・、などと。
こんな風に長年レオナルドと接したことが無く、歴史の中にひっそりと亡くなって
行った、遠くオリエントから来た女性が新たに浮かび上がって来たのですね。
近年こうして進んできた研究から、古文書を、奴隷売買の書類を研究者は
探したそうですが、ユダヤ人、コーカサス、アラブ人といくつかの推測で
捜査したものの見つけられなかったそうで、
その辺りで、母親に関する現在の研究は止まっている様子です。
というような、8年前に知ってかなり驚いた研究の続きを知り、
指紋検出の明らかな写真を見つけ、この度はなるほどなぁ、
研究者たちの研究も、近代のテクノロジーも凄いなぁ、
という感慨でした。
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