・ トゥスカーニアの古寺 描き始め と、 今朝の葡萄畑 

 
  トゥスカーニアの古寺を描き始めていますので、見てやって下さい。

  サン・ピエトロ聖堂 トゥスカーニア   5号

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  ラツィオ州のトゥスカーニア・Tuscania、イタリア民族よりも古代の
  エトルスク文化が栄えた一帯にある古代からの町の外れに、
  かっては中心地だったのでしょうが今は町はずれになっている丘の上に、
  12世紀に遡るといわれるこのサン・ピエトロ聖堂があります。

  後陣の美しい姿にすっかり惹かれ、いつかは描きたいと思い、
  その時には背景を金色に、と決めておりました。

    
  正面には素晴らしく美しい大きなバラ窓もあり、
  それを取り囲む如何にも中世風の動物たちにも、
  また内部も何本もの映画の背景に映っていることも知り、
  なんとも大好きな聖堂なのですが、
  入口の扉が鋼鉄製になっていたりを少々不満に思っておりました。

  ところが昨年夏と秋のウンブリアからラツィオ、マルケ州にかけての
  大災害地震が2度続けてあった時、
  この聖堂もかって1971年の地震で、後陣も崩壊し
  バラ窓もすっぽりと抜け落ちる、という大被害にあっていたことを知り、

  現在のこの美しい姿は、修復者の方々の賜物と知り、
  大いに反省するとともに、心からの感謝の念を持ったのでした。


  昨年の地震で、3度訪問し大好きなウンブリアのカステルッチョも大被害で、
  その後の修復がどうなっているのかも気になりますが、
       
  今迄の様々な経験から、何十年かかっても修復はされると確信しているものの、
  自分は再びあの美しい村を見られないかも、
  でも必ず元の姿に戻るように、という思いも込めて
  カステルッチョの村と平原を描いているのと同じように、


  こちらは修復された聖堂ではありますが、
  単に美しい、好きな聖堂という以上に、
  感謝を込めて描きたいと思っています。



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  今日の第2部   今朝の葡萄畑

  今朝、4月9日朝の、カルページカ村からスコミーゴ村にかけての
  葡萄畑の様子をどうぞ。

  朝7時15分頃の(夏時間)、葡萄畑越しの太陽。
  今朝は一帯にも靄がかかり、東の空には厚い雲があり、何とか雲の中から出て
  少し光が強くなってきた所で、葡萄の芽も、こんな風に大きくなって来ています。

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  上の太陽を撮ったすぐ近くの畑では、多分今年最初の消毒が始まっていて、
  日曜の朝、まだほとんど車も通らないうちからお仕事です。

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  上の写真を撮って歩いて行くと、ちょうど車が畝の端に出てきたのに会い、
  きっと写真を撮ったのを見ていたに違いないと思い、
  ひょこっと会釈すると、片手を上げてくれたのが見えたので、
  では、とカメラを構えるとちゃんと止まってくれまして・・!

DSC06270_GF.jpg     

  撮って、片手を上げて礼を送ると、向こうもまた片手を上げてくれ、うふぃふぃ、
  こういうのがなんとも嬉しいのですよねぇ。
  うん、イタリア男は、ほんと可愛いぃ!!




  所で先週の日曜には、葡萄畑の畝の間はタンポポの黄色で埋まっていたのですが、
  ははは、1週間後の今は皆落下傘部隊に変身し、畝の間は真っ白!!

DSC06272_GF.jpg     

DSC06274_GF.jpg     

  この2枚はスコミーゴ村の葡萄畑で、葡萄の新芽もかなり育っているでしょう?


  藤の花も満開になっていますが、これは次回への出し惜しみに、ははは。



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