・ ピエンツァの夕暮れ 描き始め と、 オアジ・チェルヴァーラの水車小屋 


  ピエンツァの夕暮れを描き始めましたので、見てやって下さい。


  ピエンツァ遠望 夕暮れ色   5号P

+DSC06515_GF.jpg     
  これは以前、同じモチーフで描いた事があるのですが、
  その時はペンと透明水彩のみで、構図も土地の方は上半分ほどの広さで、
  空の方が面積が広い、細長い画面でしたので、
  描き方も違う今、もう一度描いてみたくなったのでした。


  この広い大地は、トスカーナはオルチャの谷のピエンツァを
  東南にあるモンティキエッロから眺めたもので、

  地図上の直線距離にして4km足らずですが、

  波打つ台地、そしてカランキと呼ばれる浸食地が所々に顔を出し、
  土地は最大限に麦畑に活用されており、町の周辺にはオリーヴの畑も。


  モンティキエッロの宿を基地に4泊ほどしてオルチャの谷を巡った時に、
  2晩ほど肌寒いのを我慢して、日没を待った時のモチーフです。



  聖堂の鐘楼、町の塔は、太くなってしまいダイエットさせましたが、
  真ん中の塔がまだ太いままで!  はい、細くします。

  薄い肌色の紙を使っていて、今漸くに全体の色が濃くなってきた所で、
  まだまだこれから!!
  頑張りま~~す!



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  今日の第2部   オアジ・チェルヴァーラの水車小屋

  先日出かけたオアジ・自然公園でもあり、野生の鳥類の楽園でもある公園で、
  大きな古い水車小屋を見かけました。

  野生のコウノトリの保護や、夜行性猛禽類の飛行などは本家ブログに纏めましたが、
  こちらでは水車小屋について。

  入口からの写真で、向かって左が水車小屋。
2-DSC06482_GF.jpg
     



  「オアジ」というイタリア語は「オアシス」ですが、

  ヴェネトのこのシーレ河と別の細い川が合流するここには、
  25平米の広さで自然公園が作られていて、

  湧き水であるシーレ河が滔々と流れるこの一帯には
  かっていくつもの水車があった様子。
       
  ここには小屋の脇に2つの水車が回りますが、
  今は内部での小麦の粉ひき作業はされておらず。

3-C19_8884_01_GF.jpg     


  入口からの様子はこんな感じで、時代の流れの中でかなり機械化されており、

4-DSC06495_GF.jpg     

5-DSC06483_GF.jpg     

6-DSC06485_GF.jpg     


  ですがshinkaiは、この内部での説明を全然聞いておりませんで!
  済みません、どこからどうなのかはまるでご説明できませんです。
  が、まぁ、眺めて頂ければ、何となく様子がつかめますよね?!    



  表にあった水車小屋の説明図。

7-C19_8913_01_GF.jpg     

  この水車小屋が最初に記録に出てくるのは1325年で、
  トンマーゾ・デ・ストラッシオが畑を91と、(単位が分からず)隣接の農家、
  そして水車を買った、というもの。

  この後に続く世紀の流れの中で水車小屋の持ち主も変わり、
  仕事が要求する必要性と機械化の流れに沿い、様子が変わったものの、
  1965年まで活動を続け、そして放棄され、
  ひき臼は元のユーゴスラヴィアに売られたのだそう!

  が、(多分このオアジ、自然公園設立のため)この一帯がコムーネによって
  購入されて後、水車小屋は完全に修復され、木製の水車2つも動くようになり、
  今見える機械類も当時のものなんだそう。


  もう一枚の説明には、当時この一帯で活動していた水車の数があり、
  それによると、1499年には2つ、 1538年に5つ、
  そして1545年にはなんと10!もの水車小屋があり、これが最高で、
  1682年には7つ、1714年には6つ、1740年には8つ、と。




  小屋の奥側の様子と、

8-DSC06489_GF.jpg     




  段の下側。

9-DSC06490_GF.jpg     




  部屋の隅にあった大きな秤。

10-DSC06491_GF.jpg     




  壁に見える、かなり繊細な壁画。
  ひょっとしてこの一角に、水車番が寝泊まりしていたのかも・・?!

11-DSC06488_GF.jpg     




  背後から見る水車小屋。
  水音はかなり大きくざぁざぁと音を立てて通り抜け、

12-DSC06499_GF.jpg     




  オアジを通り抜けてくる流れと合流しつつ去り、

13-DSC06498_GF.jpg     

14-DSC06497_GF.jpg     


  オアジ内は、お天気が良ければ、そしてもう少したったら
  さぞや気持ちが良かろうと思える様子で、緑に埋もれておりました。


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