・ 夏休みの宿題提出と、 藤沢周平記念館など 


  皆さま、こんにちは!
  8月末のイタリア中部の大地震で、本家ブログはアップしましたが、
  こちらは1ヶ月間のお休みを頂き、有難うございました!
 
  元気でまた頑張って参ります。
  宜しくお付き合いをお願いいたします!

       
  さて、夏休みの宿題提出なのですが、はは、
  一応仕上げにした、したいのが4点、新しいのを1点描き始め、
  という状態で、まずは仕上げた方から。


  ひかげの椅子 ピエンツァ (椅子 ピエンツァ、改題)

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  かなり黄色い色紙を使ったので、下手をするとちらっと覗き、
  蛍光色のように光るので、それがちょっと面倒でしたが、    
  まぁ、何とか。

  椅子の座にちょっと光が当たり、石畳に当る陽の反射が壁に、
  そして椅子にも。
    
  それと日向を通してみる日陰は、少しぼやっと見えますよね?
  その印象を盛り込みたかったので、
  最後全体に空色っぽいブルーをかけました。

  夏休みの宿題では一番気に入っている作品で~す、は~い。

  後、こうして見ると、日向の石畳がもっと明るくて良いですね。
  色鉛筆ではもう発色しないので、グワッシュでやってみます。




  遅春 ドロミーティ・シン湖

+DSC05005_GF.jpg   
       
  湖に映った影の右半分の仕上げがまだのまま置いていたのを、
  仕上げ、左側にも手を入れ、雪の影にももっと濃い部分を加えました。

  あ、写真で右側の雪が黄色っぽく見えるのは、
  写真を撮った時のお天気が良く、右側に何か反射した物で、
  一番白い部分は、紙の白のままです。

  こんな様子でどんなでしょうかぁ。




  夏の運河 ・ ヴェネツィア

+DSC05011_GF.jpg   

  水面に映っている影の色と、日向の色の差が、まだ少し気になっています。

  と、左側の上の明るいレンガ色、この辺りもグワッシュで少し起こしたい、
  もう少し明るい色を入れたいのと、
  右上の白っぽい壁の色も少し殺し過ぎの気がします。

  この辺りが少し動くと、また空の映っている色も変わってくるかも・・。

  つまり、もうちょっと夏の煌く運河らしく、
  ピリッとした印象が欲しいので~す。




  芽生え

+DSC04999_GF.jpg   

  前回でお終いにしようと思っていたら、とは言え、少し気になりつつね、はは、
  すると師匠の二木さんより、
  奥の陰の中の葉っぱにも、も少し表情が欲しいです、
  でないと、手前との繋がりが感じられません、と。
  はぁ~い、先生、ごもっともです、といとも聞き分けの良い生徒で、ははは、

  葉っぱの出っ張りの部分などを、消しゴムでゴシゴシやって
  暗さを減らし、枯れ葉の色を入れました。

  これでどうでしょうかぁ。




  雨上がりの朝 フィレンツェ  41x27.5cm 6P

+DSC05009_GF.jpg   

  フィレンツェの聖堂のクーポラに朝一番に上った時、
  前夜の雨が上がってはいましたが、どんよりの曇り空で、少しがっかり。
  ですが、1時間半ほども上で粘っている間に、
  空の雲が切れ、薄日が射してきて、そして晴れに!

  その陽を受け、次々と建物がクッキリと立ち上がり、
  なんとも素晴らしい景色を目の前に展開してくれました。

  クーポラの足元に近い南側が、この部分。
  中世からの小さな建物が細々と建ち、その間に大きな高い塔、
  その右手前には半円の塔と、
  そしてその屋根瓦と、ペンでの下描きに10日ほどもかかり、ははは。

  漸くに下地の墨入れをし、色鉛筆で屋根瓦と半分描いた所です。


  今はまだ個別の建物描きに追われているのですが、
  さて、これからどういう風にと、
  張り切って取り掛かった割には、へへへ、
  ・・・難しゅうおます。

  まぁ、やってみま~す。



 *****

  今日の第2部 藤沢周平記念館など

  皆さんは藤沢周平さんの時代小説はお好きでしょうか?
  私は大好きで、つい暫く前までここ何年間か、
  彼の小説以外は読めなくなっていたほどなのです。

  好きなのは武家物と呼ばれるほうで、たくさんありますが、
  蝉しぐれ、 麦屋町昼下がり、に含まれる一連の作品、
  三屋清左衛門残日録、 漆の実のなる国、 用心棒日月抄、
  たそがれ清兵衛、に含まれる一連の作品、などなど、他にもたくさん!!

  武家物が好きなのは、様々な障害を乗り越えながら目指す物がある、
  それに向かっていく姿が好きなのだと思います。
  一般庶民の悩みは今も昔も変わらずで、この年になると
  もうたくさん、という気がするのかも、ははは。


  で、私めの絵の師匠二木一郎さんの奥様竹子さんは、
  藤沢さんの故郷鶴岡のお生まれで、しかもご実家がお近くとの事。
  この夏にご一緒にお帰りになる前に、
  では記念館の写真を撮って、見てきて!とお願いしましたら、
       
  わざわざ生家跡や、教鞭を取っていた学校の歌碑の写真も
  一緒に撮って送って下さいましたので、
  ここに皆さんにもお裾分けを。

  生家跡。 今は更地になっていて、この碑と柿の木があるだけだったと。

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  大層な碑の印象が、らしくない気がしますが、
  過去に名誉市民の申し出を断った、というのを読みましたので、
  多分これも亡くなられた後の碑なのでしょう。




  師範学校をでて後、2年間教鞭を取った湯田川中学校に立つ歌碑。
  当時の生徒達と後に再会、後年生徒達からの懇請により
  建てられた碑だそうで、
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  右に「半生の記」からの一節、
  「赴任してはじめて、私はいつも日が暮れる丘の
   むこうにある村を見たのである」

  左に「花合歓や畦を溢るゝ雨後の水」




  記念館は鶴岡公園内の庄内神社の隣にあり、
  公園内には旧庄内藩の藩校だった「致道館(ちどうかん)」があり、
  洋風建築の「西田川郡役所」などが移築されているんだそう。
  竹ちゃんはこの近くで育ち、お城の公園が遊び場だったんですと!

  これは、お祭りを控えた神社の様子で、
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  手前に藤沢周平記念館。
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  パンフレットもスキャンして送ってくださり、
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  館内の様子。
13-kinennkan3_GF.jpg
     




  そして東京のご自宅にあった書斎を移したもの。
  ただし6畳の部屋を4畳半にしており、
  きちんと整理されずぎていて、あっけない感じだったと。
14-kinennkan2_GF.jpg
     

  そうですねぇ、いろいろ資料など散らばっているかと思ったですが、
  作風同様、きちんと整理された静かな書斎だったのか、
  記念館に移されて整理されたのか・・。

  まぁ、作品の大ファンではありますが、
  だからといって作家その人のファンではありませんので、
  送って頂いた写真で満足しております。

  いつか鶴岡に行ける事があったら、近くの景色をゆっくりと、
  これが希望です。




  さて、この可愛い素敵な日本人形ですけど、
  竹ちゃんが30年ほど前に、ははは、キットを買い、
  顔と手は出来ていて、着物を作り帯を結び組み立てる、というキットで、
  面倒そうなのでそのまま置いていたのだそう。 ははは。
 
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16-DSC_4132_GF.jpg
     
     
  それをこの春に作り上げたのだそうで、偉い、立派!!
  ブログに載せて見せびらかしたい!とOKを頂いたものです。

  なんと素晴らしい、可愛い、と見ていて、ふっと気がついたのは、
  あれ、ひょっとしてこの着物、竹ちゃんが考えて描き、
  染めたのではなかろうかと。
       
  人形さんの背の高さは50cmほどあるそうで、
  その背の高さに合った着物の柄でしょう?

  竹ちゃんはずっと友禅のお仕事をされているので、
  着物の色の柄あわせ、配色などはもうお手の物だと知ってますから、
  それでピンと来て訊ねましたら、やはりそう。

  着物はキットには付いておらず、やはりお手製なんですと!!
  帯は無理なので、あり合せの物で作ったそうですけど、
  なんとも愛情のこもった素晴らしいお人形さんでしょ?!

  すぐこちらの友人に写真を送り、羨ましがらせてやりましたっけ。

  そうそう、このケースは、やはりこの夏人形ケースの店で
  見つけたそうで、売れ残っていたような品だったとありましたが、ははは、
  持って帰ったら、ピッタリだったと。
  きっとケースも出会いを待っていたのでしょうね。

  というような、お人形さんのお話でした。


  二木さんの絵と、竹ちゃんに付いてはこちらに


             
       
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  ただ今本家ブログには、大地震の後の、 歴史遺産と町の修復保存に付いて
  をアップしております。   
  http://www.italiashiho.site/


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