新しく描き始めている「ティツィアーノの生家」と、
お終いにしたいヴェネツィアのデッラ・サルーテ聖堂とを
見てやって下さい。
ティツィアーノの生家 ピエーヴェ・ディ・カドーレ 38x27,5cm 5号相当

16世紀のイタリア画家、ヴェネツィアで学び、著名人物の肖像画、
宗教画、神話から題材を取った物などなど、いずれの分野においても
一際抜け出た存在で・・、云々という説明が要らないほどの
単に「ティツィアーノ・Tiziano」で通る大画家ですが、
彼の生家が現在博物館となって、
ヴェネト州の北、ピエーヴェ・ディ・カドーレ・Pieve di Cadoreにあります。
彼の一家は当時、土地のかなりの名家、有力者だったそうで、
現在残っている家も立派なもの。
何度か表からは見ているのですが、2年前に漸くの念願が叶い
家の内部も見ることが出来ました。
ティツィアーノがこの家で生まれ、ヴェネツィアに
画家修業に出かけたという10歳前後まで、
幼児期から少年期を過ごした家という事になりますが、
窓からの光がとても美しく、石を敷いた床が逆光に光り、
なんとも美しい静謐な空気が溢れ、
その時即、いつか描こう!と思ったのでした。
座の高い椅子が本当は3客があちこちに置かれ、
この座の高い椅子は子供用でもない様子で、
きっと床の寒さを防ぐ為なんだろうと思いますが、
この椅子と手前両脇に小箪笥もあったのを省略し、
囲炉裏端、きっと子供のティツィアーノも温まる為に傍で遊んだり、
また家族団欒の時を過ごしたり、ご飯を食べたり・・、
そんな囲炉裏端を中心に描く事に。
まずは形を取り、影の暗さに注意して、
下描きを始めた所です。
ヴェネツィア夕暮れ・サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂

先回もかなり詰めて来ていたのを、今回もう少し細部を描き込み、
手前の運河の水を描き、聖堂の明かりと影も落ち着かせ、
空の色も抑えましたが、
左手前のドガーナに灯る明かりは逆に濃く。
これで大体OKかと思うのですが、
どんなでしょうかぁ?
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今日の第2部 スペルロンガの猫たち
今回の本家ブログには、ラツィオ州南のスペルロンガという
かっての漁村、今は観光地ヴァカンス地となっている、
「イタリアの一番美しい村々」にも選ばれている小さな町を
ご紹介していますが、
こちらは町の東の浜からの眺めで、16~17世紀に
2度もトルコの海賊に町を破壊された後の町で、
55mの高い山の上に町はあります。

現在の町の入口広場のオリーヴの木の根元で、ぐっすりの子。

これは古い町の中心広場で、

ここのカフェの椅子の下に歩み寄り、寛ぐ白黒君。


我らは古い町の中の小路を辿り、白色が殆どの家などを
あちこち楽しみ、写真を撮りまくり・・。
小路の隙間から見える海と港。

そろそろ集合時間だと中心広場に戻ってくると、
カフェの椅子の上で、丸くなっている2人を見つけ、


横から覗き、声をかけたら起きるかと思ったのも、
この茶白ちゃんはまるで起きず・・!

この白黒君、というよりは濃いグレーのこの子は、
町探訪の前に出会った子だと分かり、
ほらね、声をかけるとそっと顔を上げ、

シニョーラ、はい、これで良いですか?という感じ、ははは。

じゃぁ、もういいですね、ボク、眠りますから、という
イタ男らしい礼儀をする子で、

イタリアはですね、断然男性の方が愛想が良いのです!
女性は本当に可愛くないのも、ちょいちょいですがね、ははは。
で、こちらから声をかけても起きないのは、
無愛想なイタ女と決め付けたshinkaiで~す、はい。

という、スペルロンガの猫ちゃんたちでした。
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ただ今本家ブログには、スペルロンガ ・ イタリアの一番美しい村々の1つ
をアップしております。
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