・ 修道院回廊の下描き と、トスカーナの古城 


  ヴェネト州、我が家からだと車で25kmほど、30分少々で
  行ける近くに、フォッリーナ・Follinaという小さな町があり、
  そこにシトー派の中世からの修道院があります。

  といっても、現在は修道院活動は無い様子ですが、
  美しい内庭があり、その周囲を回廊が取り囲み、
  夏にはここでコンサートが開かれるのだとか。

  何度も通うほどのお気に入りの場所なのですが、
  漸くに描こうと決心し、下描きを始めました。
  見てやってください。

  修道院の回廊 フォッリーナ   28,5x18,5cm 3号P相当

+DSC04072_GF.jpg    

  回廊でとりわけ気に入っているのが、この列柱の並び。

  大体は2本一組の柱なのですが、太い1本だけの柱や、
  柄が入った柱が間に挟まれ、柱頭飾りも少しづつ違い、
  素朴な赤い線の柄が、壁に入ります。

  陽が差し込み、柱の柄が浮き出し、廊下に陰を作る、
  静けさを感じさせる修道院の回廊。

  そんな雰囲気を醸せるように、と考えています。



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  本日の第2部は、 トスカーナの古城

  トスカーナはシエナの南東にある、シエナのクレーターと
  呼ばれる特徴ある侵蝕地帯の中心となるアシャーノの町。

  そのアシャーノにほど近く、ガッリコの城・Castelo di Gallico
  があります。
  5つもの塔を持つ、いかにもの古い要塞、城の姿ですから、
  謂れが知りたくなるではありませんか!!
2-A08_3276_GF.jpg
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  ですがぁ、多分アシャーノから南にあるタルクワンダ・Tarquandaの
  町に向かう途中にあると思うのですが、ちょっと確信が持てず、
  先日などかなり必死に探しましたが・・。

  城の名で検索をかけると、ずっと南西にある
  モンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院の外、観光案内所がでて、
  サイトで見つけた記事にある住所で探しても、見つからず・・!!
  ですが幻の城でもなく、ははは、実際にこうして撮っていますし、


  サイトにも、ほら、この通り!

4-ngall01_GF.jpg     

  つまり古くからある要塞で、1319年にシエナ貴族のトロメイ家が
  城を買い、トロメイ家はこの一帯にかなりの領地を持っていた様で、
  きっと護りのための要塞が欲しかったのでしょうね。

  で当時既に塔が1本あったのを14世紀末に拡張し、荘園の城としたと。

     

    
  それを15世紀の前半に、モンテプルチャーノの絹の取引で裕福だった
  グリフォッリ家が買い、シエナ共和国は国の守備拠点として
  駐屯兵を置く事を強要し、つまり重要拠点となっていたらしいのですが、
5-cdg1_GF.jpg
6-cdg2_GF.jpg

     
  シエナ共和国がフィレンツェに下るとその意味もなくなり、
  1700年代にはシエナのサンタ・マリーア・デッラ・スカーラ教会、
  病院に贈られたり、そしてつぎつぎと持ち主の変遷があり、

  近年になってローマの著名な実業家サリーニ・Saliniが購入、
  城の修復はされたものの、現在はまだそのまま残されている様子で、
  内部見学は出来ないのだそう。。

  という事で内部の写真は、運良く内部を見られた方が
  サイトに載せられていたもの。
7-cdg4_GF.jpg
8-cdg5_GF.jpg


  で最後に祭壇画、これは「旅の祭壇画」と呼ばれる
  旅行に携帯する為の小さな物で、
  この城にあったものらしく、現在はサリーニ家の持ち物と。

9-di gallico_GF.jpg     

  1444年~49年頃、画家はピエトロ・ディ・ジョヴァンニ・ダンブロージョ・
  Pietro di Giovanni d'Ambrogioというシエナの画家、
  サッセッタ・Sassettaの弟子で、繊細高貴な作風で祭壇画を描いた人だそう。

       
  という、古い要塞城のお話でしたぁ。
  うん、まずは実際どこにあるのか確かめないと、気になるなぁ・・!



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