・ ヴェネツィア ・ Venezia 


◆ ムラーノ島のビザンティン教会 ・ デイ・マリーア・エ・ドナート
  La chiesa bizantina dei Santi Maria e Donato a Murano   51x38cm
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  ガラス製造の島として有名なムラーノ島は、ヴェネツィア本島の東の
  船着き場からは目の前に見え、ヴァポレット・水上バスで2つ目の位置。
    
  本島よりはのんびりとした雰囲気で、家並の低い運河沿いの家がならび、
  ガラス製品を売る店が幾つもあり、ちょっと入り込むと
  製造している様子を見せる工房兼の店もあります。

  少し薄暗い工房を覗くと、全て自動的コントロールのボタン付きの窯が並び、
  マエストロがいとも手際よく、壺だの馬だの、ちょいちょいとひねったり
  つねったりでさっと作って見せてくれ、余りにも簡単に見え、・・・脱線!


 
  この元は7世紀に溯るという、ムラーノ島の奥にあるビザンティン教会は、
  後陣の姿が大変美しく、描きたい!描こう!と少し大きめの作品に初挑戦。

  11世紀ごろに再建、と説明がありましたが、多分この後陣部分は
  かなり修復された部分がある、と見ます。  というのも、
  古い煉瓦が年を経てのみ得る色の変化、色が薄いオレンジ色から時に
  薄い鶯色の煉瓦が、角のすり減った丸い角となり、形も消耗してデコボコ、
  時に汚れがしみ込み黒くなる・・、そんな煉瓦がしっかり見えます。

  一方修復で取り換えられた煉瓦の壁は、四角い朱色ですっきりで趣に欠けますが、
  それでもこの後陣部分、本当に良く残ってくれたものです。

  濃い色の煉瓦を斜めに置いて柄をつくったり、アクセントの白い大理石の円柱、
  細かい彫りの施された柱頭と、テラス下部の帯模様。

  テラスの小さめのアーチの奥に射しこむ陽が陰をつくり、
  それもちょうどのアクセントになりました。
       




◆ サン・ジョルジョ島の夕暮れ ・ ヴェネツィア
  Il tramonto sull’Isola di San Giorgio ・ Venezia   33.2x22.5cm
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  ヴェネツィアの夕暮れ、それはやはりちょっと雰囲気が一味違います。

  海であっても海のようではなく、普通の港と違い雑多な物も見えず、
  サン・マルコの小広場や近くの河岸からみる落日は、
  蛇行する大運河の建物の並びか、
  夏ならサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂の向こうに。


  日常の風景であっても、なぜかいつもと違う夕暮れを感じる不思議な街。
  こんな大きな街なのに空が広く、目の前の島には大きな教会が浮かび、
  千年もの歴史を持つ国の首都だったのに、総督宮の建物はまるで厳めしくなく、
  開放的な回廊を持つ白とピンク色。

      
  夕暮れの赤い空が徐々に薄れ、サン・ジョルジョ聖堂の正面に照り返していた
  西日も淡くなり、空が靄い始め、
  聖堂と横に続くヨット・ハーバーの港に点々と明かりが灯る。
  大運河の海は暗くなりはじめ、掃除の済んだゴンドラが覆いを掛けられ、
  たぷたぷとたゆたい、広場のカフェの生演奏が聞こえる。



  ・・そう、こんな夕暮れを迎えると、駅まで行き電車に1時間乗って家に戻る、
  なんぞという事は億劫になるのですよね、ああた。
  なんで帰らにゃいけん?!
  と、ならぬ様、ははは、サン・マルコ辺りで夕日を見る時は要注意。






◆ ゴンドラ  La gondola   29.7x22.8cm
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  コネリアーノの我が家からヴェネツィアまでは、電車で約1時間の距離。
  何かあると「ヴェネツィアに行こう!」と出かけますが、
  逆に通勤範囲内で泊まるチャンスがなく、
  日本からの友人の到着で漸くに一緒に宿泊し、黄昏て行く風景を楽しんだり、
  一杯飲んで夜遅くのヴェネツィアをふらついたり、ははは、ができます。

  そんな近くにあるヴェネツィアですが、やはりイタリア人の友人達にとっても、
  この街はちょっと特別な存在らしく、どこか気分的に「晴れの日」の街。
  なんとなしに浮き浮きして出かけて行きます。


  街の大きさは、我らの町から比べると大都会で、そのくせ車が通らず、
  物の間の細い薄暗い小路を抜け、小さな広場を突っ切り、橋を渡り・・、
  また小路を抜け・・、
  どこまでも自分の足で歩きながら、あっちにフラフラこっちにフラフラ、
  店のウィンドウを覗くのに道を自由勝手に横切ってもまるで問題無し。

  一般観光客用の安物を扱う土産物屋も多い代り、専門店や洒落た品の店、
  驚いて値札を見直す様な店もたくさん紛れてあるのが、やはり都会。


  イタリアの町は、少々大きな街でも中心部の古い地区は歩いて回れる大きさで、
  逆に歩き疲れる事が多いですが、それでものんびり歩いて回る事が行かに楽しいか、
  とりわけヴェネツィアは運河が縦横に流れ、橋の高さもあって眺めの変化が大きく、
  歩く事の楽しさ、居る事の自由さを感じる街。

  日が射し、陰り、変化する水の色。

  昨年の夏一緒に歩きまわった若い友人は、運河に泳ぎ回る小魚を見つけて喜び、
  ブログでこの絵を見て、
 「あの緑色の水の下に、小魚がいるのを私は知っている!」と。






◆ ブラーノ島に吹く風  Tira vento a Murano   25.5x21.5cm  
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  ブラーノ島に到着し島の中心の広場に行くと教会があり、
  島の名物レース編みの博物館もありますが、
  この運河沿いのいわば目抜き通りはレース編みの店、レストラン、バール、
  土産物店等などでびっしりと埋まっています。

  が、一歩横に通りを入った途端、家の前に張り渡されたり小さな広場に
  張り渡された綱に、盛大に翻る彩り豊かな洗濯物!

  バスタオル、花柄のお寝間着、女物レース入りショーツ、男物ブリーフ、
  ははは、なんでもござれ!  
  家族構成、体型、色の好みまでも全てわかる仕組み、でござるよ。


  綱の真ん中に見える棒は、下がった低い綱の位置で広げ干した後、
  あの棒を使い高く支える為で、なぜかこの島でのみ良く見かける気がします。

      
  色鮮やかな壁の色に惑わされ、なかなか洗濯物が軽く翻ってくれず、
  かなり手こずりましたが、漸くなんとか収まったかなぁ、と・・。






◆ ブラーノ島の昼下がり  Un pomeriggio a Burano   28x21cm
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  ヴェネツィア本島からヴァポレット・船バスに乗り約1時間ほどで、
  島中の家が其々色鮮やかに塗り分けられた、有名なブラーノ島に到着。

  運河が通り、並ぶ家は殆ど2階建の低い家並が続き、
  まぁ、本当に各自好きな様に、各家が色を競いあうように色とりどり、
  色が溢れかえります。

  そしてこの島の家の特徴として、玄関入り口の前に必ずと言って良い程、
  カーテン又は縄のれん式の目隠し兼風通しがある事、
  綺麗好きの主婦健在を示すかのように、箒やモップ、バケツが戸口の横に
  逆さに立てられている事、洗濯物が盛大に干されている事、等など。

  ヴェネツィアであってヴェネツィアでない、興味深いモチーフに溢れている島!






◆ 舟溜まりのゴンドラ ・ ヴェネツィア  Le gondole. Venezia  18x12cm

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  ゴンドラは大体1艘か2艘道脇の運河沿いに係留し、ゴンドラ漕ぎ・
  ゴンドリエーレが客引きをしていますが、
  大きなゴンドラの舟溜まり、何艘ものゴンドラが並んで係留している所もあり、
  ここはサン・マルコ広場の北西のアーチを潜って出た所。

  湾の様に入り込んだ形で、向こう側のホテルにグループでの初のヴェネツィア訪問
  で宿泊し、ここからゴンドラに乗りこんだ思い出も。

  周囲をぐるっと建物が囲んだ場所なので、殆ど水面は陰になり、
  その分周囲の建物、空の反射が映る舟溜まり。






◆ ヴェネツィア 冬の夕暮れ  Una serata invernale. Venezia  25x18cm
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