・ カステルッチョ 梨 の仕上げ と、 アルノルフィーニ夫妻の肖像


カステルッチョと梨を仕上げとしましたので、見てやって下さい。

遥かなるカステルッチョ   35,5x27cm

+DSC08678_GF.jpg

昨年夏、一応仕上げとして置いていたウンブリアはカステルッチョの風景
ですが、何となしにどこか気にかかっておりました。

で、まずは山肌や手前の丘の立ち上がり部分の塗り込みを丁寧に、
色味も考えて色を選び、全体にシラミ潰しを徹底的に。

ええと、シラミ潰し、というのは、こちらの友人が翻訳サイトで読んだら、
そのまま直訳で「スキアッチ・ピドッキ」と出たそうですが、きゃはは、
ピドッキがシラミね、
shinkaiが使っている意味は、

コットン紙に色鉛筆を使うと、紙の凸凹の凹の部分には
色が埋まらずに白いまま残りますね。
それを色を変え、明度を変えるなりして、ほんの少し違う色で
埋めて行く事を言っています。

何度か上から色を掛け、大体色が出来たかな、という所でしますが、
それでもまた上から描き込んでいくと、白く見える部分が出来るので、
描いている絵の色味によっては、その都度追いかける感じで  
シラミ潰しをする事もあります。

でないと、すべらかな色味が出ませんし、
とても目障りなのですね、ぼつぼつと残る白っぽい凹部分が。

それに、シラミ潰しをするときに選ぶ色によって、全体のイメージが
ころっと変わる事も経験していますから、
そんな事も意識して色を選び、なるべく堅めの色鉛筆の先をとがらし、
そろそろと上から色を重ねつつ、凹の部分を潰して行きます。

面倒な作業ですが、今頃はもう「すべき仕事」となってまして・・!


で、今回この背後にどんと立ちふさがるベットーレ山の山襞、
そして水脈で出来た白い線なども、シラミ潰しの色をそろっと掛けつつ、
左から右にかけての山の向きの色を変えてみたのでした。


と共に、村がある丘の斜面のシラミ潰しもし、かなり濃い茶色が見えた
丘にも、少し緑色をかけたり、

左側奥からの低い丘の流れが、村の左背後を回って来て、
左手前の丘に繋がる意識も持っての色も置きました。

という所で、お終いに。


2016年の夏と秋に2度の大地震の襲われ、未だに回復のニュースも見ず、
北のマルケ州のヴィッソからの道も、地図にはまだ出ずの様子で、
2度の冬を越えたカステルッチョの村。

一日も早く、復興に向けてのニュースを見たく知りたく、
いつかまた、こんなにも空気が青く見えたこの地を訪れる事が出来ますように!!




   20,5x16cm  

+DSC08680_GF.jpg

暫くぶりに「梨」を見直しましたら、背景の色、グレーに少し驚き、
いや、そんなに濃いグレーではないのですが、
何となしに描いた時の心情が余り明るい方向ではなかったか?!
という様な気がして、ははは、


こりゃぁイケン、とせっせと消しゴムで消しまして、
消すうちに、・・うん、明るい空に雲が欲しいなぁと・・。

なぜ空に雲なのかは聞かないでくだしゃんせぇ、
そういう気持ちがふっと出た、という、それだけなんでごぜえやす、へぇ。

で、細い好みの雲の形を想像しながら、明るい薄いブルーをそろそろと
入れつつ、

梨の色もグレーに相応しい少し暗めの色なのを明るくし、
梨の手前の床も消し、明るくし、

ブルーをどこまで下げてくるか、を見ながらそろそろと。

背景の下地に薄いクリーム色を入れていたのが、薄い空色を
入れるのに邪魔で、それも消しつつ、

新しい背景の色と雰囲気に馴染むように、梨の色も考え・・。


これでOKかな、という所で、お終いにしました。



*****

今日の第2部   アルノルフィーニ夫妻の肖像

フランドル地方15世紀の画家ヤン・ファン・エイクが描いた
「アルノルフィーニ夫妻の肖像」を、皆さんもよくご存じと思います。

1434年に描かれた肖像画、大変に有名な名画で、
現在はロンドンのナショナル・ギャラリーに収蔵されている作品ですね。

sVan_Eyck_-_Arnolfini_Portrait.jpg

で、この絵の主人公、左側の夫のアルノルフィーニ氏というのは何者だったか、
というのを、私はいままで一度も考えた事が無かったのですね!

勿論絵の素晴らしいのは分かりますが、この夫の顔、血の気の薄そうな顔に、
瞼の薄い目が、失礼ながら好きでなかったので、へへへ、
絵の背景などまるで考えた事が無かったのです。

で最近読んでいる本で、これはルッカの商人アルノルフィーニ氏で、
ベルギーのブルージュに長年住み、大変なお金持ちだった、というのを知り、
驚き桃ノ木山椒の木、我ながら古いなぁ! という訳で、

な、なんと、イタリア人だったのかぁ!!と改めてあれこれサイトを調べ、

この絵がアルノルフィーニ氏の注文で描かれた後の約600年間、
どの様に、どんな人の手に渡り、最後ロンドンのナショナル・ギャラリーに
収まったのか、というのも知りましたのです。

それに大変謎の多い絵でもあり、今あれこれ読んで納得しつつある
途中ですので、
次回のブログ更新にはちゃんとお話出来る様、頑張りますです。

お楽しみに!!
すでにご存じの方は、黙っていてね、ははは。


明日日曜には我が友人たちが我が家にやって来て、
3月の東京での個展に送り出す絵の下見会件昼食会で、
絵の仕上げ、家の掃除、口をふさぐ為の昼食用買い出しと
大忙しのshinkaiでして、

ゆっくりブログの下調べをする暇がごじゃりませんでぇ、

15世紀の絵が出た所で、中世の音楽などは如何かと、
Youtubeで探した音楽でお茶を濁しますが、ははは、
この柔らかい音の響きに免じ、ご容赦願いますです。  次回には!


Cantiga 119  

smm2.jpg





Cantiga 166 "Como Poden"  

smm4.jpg

smm5.jpg





ENSEMBLE ONI WYTARS Como poden per sas culpas 

smm8.jpg




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この記事へのコメント

  • 小父さん

    【遥かなるカステルッチョ】
    確か震災にあった集落ですね。
    住んでいた人たちは、この絵を目にしたらきっと涙を流されることでしょう。
    シラミ潰しづくしでしたか!
    ふと、「国破れて山河あり」という格言を思い出しました。
    山肌に丘の立ち上がりにshinkaiさんが込められた魂みたいなものを感じました。
    理想郷のような集落が一瞬のうちに将棋の駒崩しのごとく崩壊したんですね。
    とても貴重な作品だと思います。

    【梨】
    >見直しましたら、背景の色、グレーに少し驚き、

    なるほど、そういうものなのですね。

    >なぜ空に雲なのかは聞かないでくだしゃんせぇ、

    背景にはとっても素敵です。
    でもって、梨にも変化を加えるわけですね。
    う~ん、何だか作品に対する創作過程に触れられたようで満足しています。

    【第2部】
    アルノルフィーニ夫妻の肖像 をネット検索するとたくさんの解説や評論がありますね。
    随分ミステリアスですね!

    単旋律の歌曲、カンティーガがまたいいです!
    なんだか中世にタイムスリップしたようでもあり、素朴は音が心地いいです。

    Como Podenは祭り音楽でしょうか?
    神秘的です。
    うわっ、全員並ばれると豪華さの感じます。

    ENSEMBLE ONI WYTARS には
    中央アジアのような印象を感じます。
    歌が入りましたね。
    恋の歌か、収穫か、戦いか人生を語っているのか・・・?
    なかなかいいです。

    どうも有難うございました。
    2018年02月12日 21:12
  • shinkai

    ★小父さん、こんにちは! コメント有難うございます。

    はい、そうです、あの2016年の夏と秋に続けて地震に襲われた村です。
    スローガン的なもので描くというのは私の好みではないのですが、この村はとても印象が強く残っているのと、本当に良いなぁ、と好きな村だったので、被災前の姿を描きたいという想いが強かったです。

    梨は背景に対する意識が変わった、という事でしょうか。
    空にし、背景を大きな空間にした事で、自分が何となしにホッとしている、という感じです、ははは。


    中世の音楽はなかなか良いでしょう? 音も素朴な響きで、歌も凝った旋律ではないですしね。 当時の人々そのものが想像されるようなですよね。

    歌詞はラテン語だと思うのですが、それで翻訳ソフトに掛けても分からないので、それがちょっと残念です。

    アルノルフィーニ夫妻については今あれこれ読んでいますので、次回によろしくお願い致します。
    有難うございました。

    2018年02月13日 05:19